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押切蓮介, ハイスコアガール (4)

ハイスコアガールの新刊。高校生編に突入。 段々とラブコメ比率が上がって来ているが、ゲーム馬鹿っぷりが全くブレないハルオには好感が持てる。
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中村淳彦, デフレ化するセックス

AV女優を始めとしたセックス産業のドキュメンタリー。従来の著作と異なるのは、デフレ下で貧困状態に陥っているケースが多い実態にフォーカスしていること。 当事者へのインタビューを元に可処分所得などを推計していくスタイル。インタビューはあまり裏を取らずに発言をそのまま信用しているように見えるので話半分で。
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泉昌之, 食の軍師 (3)

2巻は半分旅マンガとなり迷走気味であったが、ここに来て原点回帰。 やはり力石との絡みがあってのこのマンガ。マンネリとも言える展開が実に良い。
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小林伸一郎, 廃墟遊戯 Handy Edition

廃墟をテーマとした写真集。廃工場や廃坑が中心で、"工場萌え" にも通じる美がある。 は1998年の刊行で、廃墟本としては比較的初期の部類。収録写真も1980年台後半から1990年台中盤頃のものが多い。
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ベンジャミン・フルフォード, 図解「闇の支配者」頂上決戦

トンデモの世界でも根強い人気がある陰謀論。その集大成とも言える本で、一言で言うと "全部入り" 。 ロスチャイルドやイルミナティといった定番は言うに及ばず、フェイスブックやレディ・ガガまで考えられるものはすべて詰め込んだ節操のなさが実に良い。
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別冊宝島編集部(編), パクリ・盗作 スキャンダル事件史

良くも悪くも宝島らしい本。パクリをテーマにまとめられてはいるものの、様々な意見を持ったライターの寄稿の寄せ集めで質も玉石混交。ただし、出版当時までの主要な事件はひと通りカバーされているので、類書の少ないこの分野の概要を知るには悪くない。
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大原利雄, 命からがら 誰も行けない温泉

既に表紙が出オチな温泉ガイド。 そもそも観光地化されていない温泉には様々なリスクがある。辿り着くことが困難な場所にあったり、熊の生息地であったり、噴火の危険があったり、有毒ガスが溢れていたり。そんな温泉だけを選んで出かけようという物好き振りが素晴らしい。
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小林章, 欧文書体 その背景と使い方

欧文書体の解説書は数あれど、書体の成り立ちの根幹である平筆によるカリグラフィから本気で解説してくれるものは珍しい。書体デザインはもちろんのこと、欧文組版の不思議なルールの数々もその根幹を辿ると極めて合理的に発展してきたことがよく分かる。おすすめ。
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和田依子, バーサス! 和田依子作品集 (1)

普通のOLから転身してきたマネージャーとAV女優の奮闘劇。 今ひとつ感情移入しにくいタイプの主人公ではあるが、マンガとしてはよくまとまっている。元々アフタヌーンの連載なので、性的な表現はかなり控え目。
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大槻ケンヂ, サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法

大槻ケンヂの自伝的なもの。これを読んでサブカルで食えるようになるかというと疑わしいが、エッセイとしてみれば良質。 新書一冊で出た結論が、サブカルで食うのに必要なのは実家と月15万という身も蓋もない内容。素晴らしい。