河内孝, 新聞社 破綻したビジネスモデル

著者の河内氏は元毎日新聞の常務取締役とのこと。内部の人間だけあって、今までの部数至上主義が招いた弊害や押紙問題はよくまとまっている。また、多くの紙幅をさいている新聞とテレビの系列化によるメディアの独占問題も興味深い。

しかしながら、提示される未来像は今ひとつ。毎日、産経、中日を中心とし、読売、朝日に続く第三勢力を作るという私案はさすがに所々に無理を感じる。また、ネットとの競合については申し訳程度に触れられているだけなのが残念。

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