2009-01

book

デヴィッド・W・モラー(著), 山本光伸(訳), 詐欺師入門 騙しの天才たち:その華麗なる手口

1940年頃の作品の復刊なのだが、今でもあまり古さを感じさせない部分が多い。特に "カモを分析する" の章などは、騙される人間の本質は今でもあまり変わっていないのではないかと思わせる。あまり読みやすい本ではなく、ノンフィクション的な面白さには欠けるが、詐欺師たちの生き方や哲学を知るには良書。
comic

花輪和一, 刑務所の中

自身の刑務所体験を綴った漫画。制約の多い刑務所の生活なのだが、あまり悲壮感がなくユーモアすら感じる内容。特に食に関するエピソードが多いのは、やはり刑務所内の生活の楽しみはそれくらいしかないからか。
book

玉村豊男, 健全なる美食

自身で農園も営んでいる著者によるレシピ集。ただのレシピの羅列だけではなく、その料理が生まれるまでの背景や、その料理に本質的に必要なのは何であるのかが述べられているのは楽しい。ただし、実際に作ろうと思うと少し敷居が高そうなものが多いのも事実。普段の食事というよりはもてなし用の料理か。
book

ジェームズ・サーバー(著), 稲葉明雄(訳), 永井淳(訳), 村上博基(訳), 12人の指名打者 野球小説傑作選

"古き良きベースボール" をテーマに集められた12本の短編集。翻訳は今ひとつだが、それぞれ全く異なるテーマで書かれているので飽きずに楽しめる。全体的に当たりの作品が多いが、特に "新米審判" や "閃くスパイク" の様なベテランが新人を成長させるタイプのベタなストーリーが米国ベースボールの価値観を感じさせてくれて実にいい。