長谷川高, 不動産投資 これだけはやってはいけない!

不動産投資本なのだが、もはや投資という領域を越えて大家業の入門書の様になっている。そこまで手間をかけないと成り立たないということなのだろうが、その労働コストを考えると他の投資商品の方が圧倒的に有利に感じてしまう。冒頭では他の投資商品との比較を行ってはいるのだが、この投資にかかる労力をまったく考慮していない。本書の主な対象である個別不動産投資とREITとの比較が申し訳程度に止まっているのも、そのせいかもしれない。

なぜ個別不動産投資をするべきなのかという問いや個別不動産投資にかかる労働コストを乗り越えられるのならば、入門書としては悪くない出来。具体的な事例も統計的な情報もなく主観的な記述のみだが、心構えは学べる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました