プロの投資家としての考えをまとめたもの。資産運用会社の経営者としての意見も多い。
まずは様々な視点からお金持ちを肯定的に捉えていく。日本のヒーローには多くの公務員が含まれる (科学特捜隊、宇宙刑事、水戸黄門など) のに対し、アメリカのヒーローは基本的に民間人でその多くがお金持ちの実業家である (サンダーバード、バットマン、アイアンマン、チャーリーズ・エンジェル) という指摘は (例外を探せば色々と見つかるにせよ) 示唆に富む。
その一方で、株式ポートフォリオゲームを用いた金融教育には反対の立場をとっているのが興味深い。労働の価値を重視しその延長に企業の利益や会社価値があることを理解させるべきとの考え。消費、生産、投資がすべてつながっていることを立体的に見るべきという思想が一貫している。
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