この手の健康食本では珍しく、きちんとしたエビデンスがある誠実な本。それだけに結論は平凡で、魚、野菜と果物 (フルーツジュースとジャガイモは除く) 、茶色い (精製されていない) 炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類は体に良く、赤い肉 (加工肉を含む。鶏肉は含まない) 、白い (精製された) 炭水化物、バターなどの飽和脂肪酸は体に悪い、という驚きのまったくない内容。実践できているかは別として、多くの人の健康のイメージに合致するものだ。
また、これもこの種の本では珍しいことだが、何を持って体に良いとしているかもきちんと定義されている。それは、”脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし健康を維持したまま長生きできる確率を上げること” であり、外見的な意味でのダイエットではない。
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