長らくUSB Type-C充電器とモバイルバッテリ (Anker PowerCore 13000) を別に持ち歩いていたが、荷物の総重量を減らす必要にかられて一体型モデルに手を出した。USB Type-Aを廃止できる環境が整ってきたのも一つの理由。
Anker 733 Power Bankを買おうか迷いながら、ここ最近の値下げからモデルチェンジを予想して控えていたら、案の定後継モデルが発表された。新モデルは電源に繋いでいないときも65W出力できるようになったのが大きな改善点。
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かなり尖った製品で、決して万人向きではないが、刺さる人には刺さるタイプの製品。具体的には以下の条件を満たす人向き。これを読んでピンとこない人は素直に充電器とモバイルバッテリを別個に購入したほうが良い。
- 常にPC用の電源アダプタとモバイルバッテリの両方を持ち歩いている。モバイルバッテリだけでは心もとない
- 頻繁にモバイルバッテリを充電している。そして、充電忘れにより悲しい思いをしたことがある
- 手持ちのラップトップが65WのUSB Type-C PD給電に対応している
- ラップトップをモバイルバッテリーから充電したいと思ったことがある
- PC以外の手持ち機器への給電もすべてUSB Type-Cで賄え、USB Type-Aは不要
- 少しでも持ち物を軽量化したい
- モバイルバッテリがヘタったときに電源アダプタごと買い替える財力がある
数日使用しての感想は以下の通り。
- 手に持つとズシリと重量感があるが、それなりの出力のアダプタとバッテリを併せて持ち運ぶのに比べると幾分軽量で済むのはやはりありがたい
- 液晶が付属しており、各ポートの出力W数が出るのが地味に便利。欲を言えば、現在の出力の他にネゴシエーション結果も表示して欲しい
- 電源プラグから下向きに本体が垂れ下がる形状で前面への出っ張りが少ないため、接続中は非常に安定している。大型のアダプタを壁コンセントに指した場合によくある自重で抜けそうになる現象とは無縁
- USB Type-Cのポートが側面にあるのは良し悪し。ケーブルの取り回しが便利になることも多いが、電源プラグを刺した状態でUSB Type-Cケーブルの抜き差しをしようとすると、電源プラグ部分に強い横向きの負荷がかかり折れそうになって怖い
- Anker製品恒例の巾着型ポーチが付属するが今回は今ひとつ。USB Type-Cのポートが側面にあるにも関わらず、上部に口がある縦長の巾着なので、ケーブルを接続する際には上部を剥くか一度取り出す必要がある。カバンの中にスマホと共に放り込んで充電しておくという使い方に向かない
- ストラップが付属しているが、これも使い勝手がイマイチ。本製品は縦長のアダプタの上部に電源プラグが、下部側面にUSB Type-Cポートがそれぞれ配置されているが、ストラップは上部の電源プラグ付近に取り付けられている。鞄に入れる際にはモバイルバッテリとして使用することを想定してUSB Type-Cポート側を上にするので、必然的にストラップは下に埋もれて用をなさなくなる
- モバイルバッテリの容量は9600mAhに過ぎないので、PCへの給電はあくまでも非常用。とはいえ、いざとなったらという安心感は何ものにも代えがたい
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