折原一, 倒錯の帰結
倒錯のロンド、倒錯の死角に続く倒錯三部作の完結編。二つの異なる事件が入り組んだ構造、前後どちらからでも読める製本、袋綴じ、新たな密室トリックと盛り沢山な内容で並々ならぬ意欲を感じる。しかしながら最後まで解けたか理解しきれぬ謎が残り、やや消化不良。
内館牧子, 終わった人
小説として見るとご都合主義が過ぎるが、シニア向けラノベと割り切れば完璧な内容。定年退職後のシニアが娯楽小説に求めるであろう要素がすべて詰まっている。大きめの活字と大量の改行でさらりと読める。
我孫子武丸, 人形はこたつで推理する
安楽椅子探偵モノの連作短編集だが、探偵役が腹話術人形というところがひとひねり。最終話はこの設定が生かされた良作。第2話は密室ものだが、こちらもひとひねりしてあり面白い。
飲茶, 史上最強の哲学入門
哲学入門書。ここまで刃牙に寄せる必要があったのかは疑問であるし、内容もあまりに簡略化しすぎているが、入門書として大掴みするだけに絞れば悪くない。