窓際三等兵(原作), グラハム子(漫画), タワマンに住んで後悔してる
息が詰まるようなこの場所での焼き直しではあるが、元の物語の骨格がしっかりしておりやはり面白い。最後は少々すっきりしすぎているが、きれいにまとまった。
馬場裕一, 黒木真生, 片山まさゆき, 馬場裕一の見た夢
期せずしてか遺作となってしまった。ほぼ再録で新規の記事や漫画は少ないが、馬場裕一の足跡を辿る上では欠かせない本になる。良くも悪くも日本の麻雀界とともにあった人なので、後に麻雀史を編纂する際には貴重な資料となるだろう。
布施直春, 自分の時間、お金、権利を守る! 「武器」としての労働基準法
労働基準法は比較的シンプルで、ノーワーク・ノーペイ、労働基準法>労働協約>就業規則>労働契約の順に優先 (ただし労働契約に就業規則よりも有利なことが書かれている場合はそちらが優先)、といった原則だけ押さえておけば、あとは応用問題となる。
こうした基礎に加え、男女差別 (日本ではポジティブ・アクションは認められている)、副業禁止規定 (判例上は私企業の労働者の副業は禁止されていない) といった身近な問題も取り上げられており、労働者は一読する価値がある。
大村大次郎, 脱税の世界史
国家につきものの税金だが、その歴史は常に脱税と共にあった。古代ギリシャからビートルズまで、古今東西の脱税を取り上げている。著者は元国税調査官ということもあり、徴収側の理屈に偏っているのは注意。