今尾恵介, 番地の謎
日本の住所の雑学本。
日本の住所は番地と住居表示の二重構造になっているが、そのうち番地の方はとにかくわかりにくく、目的地を探す助けにならない。このわかりにくさは地番の成り立ちに起因している。そもそも地番は明治の地租改正の際に課税や不動産登記のために振られた符号であり、地図上で整然としていることを身上としている。これを住所を表すために流用したのだから、道を歩いて移動する人間を想定しておらず、わかりにくくなるのも無理のないことである。
本書はこうした番地の成り立ちや、それにより生じた奇妙な地名を丁寧に追いかけており、日本各地にこんな番地があったのかと感心させられる。
三菱電機 冷蔵庫 MR-WZ55K
転居に伴い、14年物の冷蔵庫を更新することにした。そろそろパッキンが劣化していることに加え、設置場所の都合により現在使用している幅700が入らないため。
幅650で550リットルクラスの売れ筋をと選ぶと三菱電機となる。すでに市場には後継のMR-WZ55Mが出回っているが、価格で型落ちのMR-WZ55Kを選択。主要機能には差がない。
実際に使った印象は、基本機能がしっかりした質実剛健な冷蔵庫。ただし、インタフェースはもう少し改良の余地があるように感じる。
- 騒音はほぼなく快適。冷却性能も十分
- 奥行があるタイプで、奥の方に詰め込んだものが迷子になりやすい
- これは設置場所の都合で幅650のモデルを選んだのでやむを得ない。幅がないのに容量が欲しいとなると、奥行きを増やすしかない
- なんと、ドアに磁石がつかない。とはいえ、これはこの機種に限った話ではなく、最近のガラスドアでは一般的な仕様らしい
- 製氷用の水タンクの形状が微妙。注ぎ口付近にくぼみがあり、少しでもこぼすとそこに水が溜まってしまう
- 卵ポケットはやや取り出しにくい。時間がかかる卵の補充は冷蔵庫を閉じて外でやりたい
- 観音開きだが、フレッシュゾーンは両方を開かないと中身の出し入れができない
ASAPIN, 新次元麻雀 場況への実戦的対応とケイテンの極意
細かいテクニックが多いが、引き出しを増やすには良い本。牌効率などの基礎をしっかりと身につけてから、さらに一歩上を目指したい人にはおすすめできる。表題通りケイテン (形聴) に多くのページを割いているなど、微差でラスを逃れるのが重要な天鳳に特化している点には注意が必要。
坂本伸二, デザイン入門教室 特別講義 確かな力を身に付けられる 学び、考え、作る授業
紙を中心としたデザイン本。デザインの素人は単純の要素同士を揃えて配置しろと言われても単純な四角い写真の配置以上のものがあると固まってしまうが、形の異なる要素の配置など迷いがちなところを手取り足取り説明してくれるのはありがたい。基本ルールだけでなく、BEFORE/AFTERの作例も豊富でわかりやすい。