表題はかなり意訳。内容は原題の通りほぼナッジ (nudge) の話だが、リチャード・セイラーの著作のためマーケティング上の理由で行動経済学と入れているものと思われる。
ナッジを社会で活用する方法として、リバタリアン・パターナリズムを提唱している。これは、インセンティブとナッジを適切に配置することでヒューマン (現実の人間を理想的な経済人であるエコノと区別してこう呼んでいる) の生活を向上させようという思想であり、広い意味ではパターナリズムに含まれる。しかしながら、これはあくまでも押し付けではない形のパターナリズムであり、リバタリアン的な自由とも共存できると主張している。思想については賛否があるかもしれないが、それは差し置いても本書の提示する豊富なナッジの事例はそれだけで楽しめる。

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