今年最初のトレイルレースとして、道志村トレイルレースに参加してきた。
まず、会場へのアクセスの悪さは折り紙付き。
- 大会パンフレットにも堂々と “公共交通機関が少ないのでお車でのご来場をお願いします” と書かれる程
- レースの開始は7時なので、前泊が必須
- 最寄り駅は強いて挙げるなら中央本線の藤野駅だが、そこから車で小一時間ほど
- バスは基本的にない。平日にはごくごくわずかにあるが、休日には運休が基本。なので、宿舎の送迎バスを利用するしかない
- 会場付近への経路は道も悪く、居眠りをしていても時折揺れで目を覚ますほど。もちろん、普通に酔う
今回の宿泊は、道志温泉日野出屋にしたが、これが大当たり。
- 猪の剥製、囲炉裏、巨大な魚拓などが並ぶ、民宿に近い感じのアットホームな旅館。風呂場にお子さんのオモチャが転がっているのもご愛敬
- 大会会場の道志村民グラウンド (道志中学校) から徒歩5分のロケーションが素晴らしい
- ここのご主人も道志村トレイルレースの発起人の一人らしく、色々と便宜をはかってくれたのはありがたい。特に、レース中も荷物を預かってくれたり、レース後に入浴までさせてくれたのは助かった
- 8人部屋での宿泊だったが、全員がレース参加者ということもあり修学旅行のように盛り上がった
- 帰り際に、同室のメンバーとともに、来年の予約までしてしまった 🙂
レース前日には、コースディレクターの野崎光宏氏や、北丹沢12時間山岳耐久レース2連覇中の宮原徹氏による説明会があった
- 野崎氏は開口一番、「今回のレースはかなりしょっぱいコースです」と不安を煽る
- その後も「激登り」、「激下り」といった表現で不安を煽りまくる。だが、実際に走ってみて、その言葉が正しかったことを思い知る
- 宮原氏は残念ながら今回は運営側でレースへの参加はなしとのこと
- 最後の質疑で、宮原氏に「宮原さんが走ったらどのくらいのタイムになりますか」という質問が飛び、「5~6時間」という回答。宮原氏ですらそんなタイムのコースで10時間制限というのは厳しすぎる気がする
レース当日は、4時頃に起床して朝食と準備を済ませる。
- レース開始時点でポツポツと雨が落ちてくるような状況。ただし、下界の気温はそれほど低くなく、2~3割は半袖。私もロングタイツに半袖シャツの格好で走りはじめる
- ブドウ岩ノ頭~菜畑山~水喰ノ頭~今倉山~道坂峠~岩下ノ丸~御正体山のコンボは凶悪。ここで無理矢理でもタイムを縮めないといけないとわかっていても、足がついてこない
- 今倉山のあたりから、雨と強い風で体感温度が一気に下がる。羽織るものをもってきて助かった
- 比高図を見てもわかるとおり、平地がまったくなく、常に小刻みな登りと下りを繰り返す構成は予想以上に消耗する
- 前日からの雨で足下が悪くなっていたこともあり、かなり危険を感じる場所も目立った。やはり初心者が出るレースではない
- 第一関門である20.2km地点のの山伏峠まで、一切の補給がない漢らしいコース
- 最初の登山口までを除き、100%トレイル。舗装路など一つもない
- 総合的な難易度は、おそらく日本のレースでトップクラスではないだろうか。小耳に挟んだところによると、参加者600名弱に対し、第一関門の通過が300名弱、第二関門の通過が180名程度とのこと。最終的な完走率はもう少し落ち込んだものと思われる
- 私も残念ながら第一関門でリタイヤ。制限時間の5時間ギリギリであったが、どう考えても完走が不可能な状態だったので
- 今回はGPS携帯を持って走ったので、そのコースをアップロードしておく (Google Mapsで見る場合はこちら)
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