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池田暁子, 貯められない女のための こんどこそ! 貯める技術

ネットでも取り上げられることがある、一部で有名なマンガ。誇張ではなく本当に "貯められない" 人向けの内容なので、普段からそこそこ貯められている人が得られる内容は少ない。前半をパラパラとめくって共感できる様ならば読んだほうが良いかもしれない。
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山本弘(著), 徒花スクモ(イラスト), 詩羽のいる街

山本弘にしては珍しい、SF要素少なめの現代劇。小説としての構成はさすがで、所々にちりばめられた伏線や小ネタが良い味を出している。最近の趣味を反映してか、アニメ文化の知識がないと面白さが分からないと思われる部分が散見される。また、著者の思想が強めに出ている作品なので、やや読者を選ぶかもしれない。
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殊能将之, 黒い仏

石動戯作シリーズの一作で、美濃牛と鏡の中は日曜日の中間にあたる作品。各種のレビューで賛否両論となっている理由がよく分かる。ミステリとして成立しているかも意見が分かれるところだろう。
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張競, 中華料理の文化史

各種の歴史書をひもとき、古代の中華料理の姿を探ろうという試み。膨大な文献を追い、過去の中華料理の姿を推理していく姿には素直に頭が下がる。こうして再現された古代の中華料理の姿を見ると、現代の中華料理はさほど長い歴史を持っているわけではないことがよく分かる。また、それらの古代の中華料理と日本料理の類似性の指摘も興味深い。
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西原理恵子, 生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント

西原先生の人生相談。いつも通りのぶっちゃけた内容。役に立つかはよく分からないが、エッセイとしては間違いなく面白い。
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ラリー・E・スウェドロー(著), 堀篤(監修), 山内あゆ子(翻訳), ウォール街があなたに知られたくないこと

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことを、豊富な証拠と共にこれでもかと。未だにアクティブファンドに淡い夢を持っている方にはぜひ読んでいただきたい。実際のインデックスファンドの運用についての注意点もよくまとまっている。特に、税を中心とした各種のコストを削減することの重要性をまざまざと見せつけてくれるのが良い。おすすめ。
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まずりん, 独身OLのすべて (1)

モアイの連載がまさかの単行本化。描き下ろしは最後の4ページほどのおまけマンガのみだが、Web版を読み逃した方にはぜひ読んでいただきたい。
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小池和男, 日本産業社会の「神話」 経済自虐史観をただす

日本は集団主義の国、日本人は会社人間、長時間労働が競争力を強化、成長は政府のお陰、といった当然の前提のように思われている事項への反論。虚心にデータを眺めることで、新たな事実が見えてくる。特に興味深いのは、企業内の査定方法の日米比較。日本は独自の慣行から海外に例を見ない年功賃金を生み出したという説が唱えられることがあるが、関連研究を丹念に追っていくと、事はそう単純ではないことが見えてくる。
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かとうちあき, 野宿入門

野宿と言っても山岳系ではなく、町中での方。ボリューム軽めのユルい内容なので、コミックエッセイ感覚でどうぞ。
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西原理恵子, 西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負! 編

今はなき金融スクエアbang! の連載をまとめたもの。内容はいつものサイバラで、FXというテーマを与えられて活き活き。