comic 玉井雪雄, じこまん (1) (2) (3) 自転車エッセイマンガ全3巻を一気読み。 タイトル通り自転車は自己満足の象徴ともいえる趣味であり、この趣味に深くハマる中年男性が多い。同世代の人は、そんな心理を綴ったこのマンガに間違いなく共感できるだろう。 2021-07-21 comic
book 長嶋修, さくら事務所, 災害に強い住宅選び 最近ようやく宅地建物取引業法施行規則でハザードマップの説明義務が定められたものの、自衛のためにはその他の情報も自分で調べる必要がある。活断層の所在、地盤、土地高低差、液状化の可能性、建物の耐震性能など考慮するべき項目は多々あるが、現在は十分に価格に反映されておらず経済的な視点からも手間をかけるだけの価値がある。 本書は、地名からの土地の歴史の推測、国土地理院地図を用いた地盤の調べ方、マンション・一戸建てそれぞれのチェックポイントなど、災害に強い住宅を手に入れるためのノウハウが... 2021-07-18 book
comic 二宮敦人(原作), 土岐蔦子(漫画), 最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 (1) (2) (3) Kindle Unlimitedで3巻まで一気読み。藝大は理工系とはまた違った意味での天才や変人が多く、見ているだけで楽しい。好きを極めてしまった人が多いのは予想通りだったが、特に好きでもないにもかかわらず藝大に入ってしまう人がいるのが驚きではある。 2021-07-16 comic
comic 鈴木みそ, X (てん) までとどけ アイゾー版 2000年代ごろのコンピュータの歴史を刻んだマンガ。当時の空気感を感じられる数少ないメディアだと思う。各ページに掲載年月が書かれているのも親切。 タイトル通りApple製品のネタが中心だが、Orkut、mixi、Movable Typeなどそれ以外の周辺情報も豊富。ゴミばかりが引っかかる検索エンジンなど、予言とも言えるネタも多い。 2021-07-13 comic
book 宍戸里佳, 他言語とくらべてわかる英語のしくみ 英語だけを学んでいると気が付かないことだが、英語はインド・ヨーロッパ語族の中でもかなり特異な言語である。そこで、他のヨーロッパ言語、特に著者の専門であり同じゲルマン語から枝分かれした兄弟語でもあるドイツ語と比べてみることで、その特異性をあぶり出してみようという試み。 こうしてヨーロッパの他言語と比べてみると、英語は簡略化が進んだ言語であることが明らかとなる。特に語形変化 (格変化) の省略は他の言語とは一線を画している。これは英語学習者としては嬉しい点ではあるが、一方でその行... 2021-07-11 book
book 鷲田小彌太, 大学教授になる方法 実践篇 大学教授になる方法の続編。あとがきにも述べられているように、今回はユーモアは控えめ。 特に第2部の "大学教授になる方法・レッスン2" は、大学教授になるために必要な事項 (時間・金・体力) や研究業績の作り方など実践的な内容が多い。ただし、前作同様に理工系では少々事情が異なると思われる点もあるため注意が必要。 2021-07-09 book
book 平澤元気, 絶対にラスを引かない麻雀 ラス回避35の技術 ラスの押し付け合いである天鳳に特化した本かと思って読み始めたが、もう少し基礎のベタオリや押し引きなどもきちんと押さえられており、万人にお勧めできる内容だった。統計的な裏付けは少なめだが、説明は論理的で納得感がある。 内容とは関係ないが、見開き前提の構成のためKindle版で1ページづつ読んでいると図版と行ったり来たりすることになるので非常に読みにくい。 2021-07-06 book
book 小森健太朗, 大相撲殺人事件 ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、密室状態の土俵で殺された行司…本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書。 という煽り文を見るとバカミステリのようで、実際に中身もバカミステリなのだが、トリックは (やや軽めながら) 案外まとも。 2021-07-04 book
book 長崎寛人, 脱・老後破産マニュアル 40代50代から準備する合理的なマネープラン 老後資金について考えたことがない人が一通りの知識を得るのには良い本。表面的な説明が中心であるものの、年金、保険、医療費、介護など、必要事項は一通り押さえられている。 2021-07-01 book
book 橋口幸生, 言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術 電通のコピーライターによる文章本。文章を短くする “言葉ダイエット” を提唱している。例文をBEFORE/AFTERで直していく形式だが、BEFOREの質があまりにも低く初心者向け。 きちんと構造化された文書や内容を誤りなく伝える文章は最初から放棄されおり、耳目を集める必要がある文章の書き方に特化している。それ自体は悪いことではないが、ややタイトル詐欺と感じる。後半は文章術というよりもコピーの書き方が中心。コピーライターになりたい人には良いと思う。メールの敬語表現などは業界に... 2021-06-29 book