movie トゥルーマン・ショー たまにはハリウッド映画でも。多くの人が一度くらいは自分の周りがすべて脚本通りに動いているのではないかと夢想したことがあるかと思うが、そんな思いを見事に映画に落とし込んだ作品。完璧なプロットもさることながら、画面の端々まで行き届いた作り込みが嬉しい。繰り返し観ても新たな発見がある。 2021-04-17 movie
comic 九井諒子, ダンジョン飯 (10) 狂乱の魔術師のストーリーも佳境に入りシリアスな局面が増えてきたが、そんな中でもボーパルバニー編でしっかりとユーモアと料理を入れてくるバランスには天才的なものを感じる。 2021-04-15 comic
movie パラサイト 半地下の家族 "パラサイト" と "半地下の家族" の両方の要素が見事に融合した作品。序盤は "パラサイト" として生きる家族がコメディタッチで描かれる。倫理的にはあまり称賛される内容ではないが、たくましく生きる家族の姿には痛快さすら感じる。後半は一転して "半地下の家族" のテーマに切り替わる。この作品では "半地下" や "地下" に様々な意味を含ませており、極めて社会性の強いメッセージが次々と押し寄せてくる。画作りも監督の意図を強く感じる場面が多い。特に "地下" と高所の対比が繰り... 2021-04-14 movie
book 土井善晴, ふだんの料理がおいしくなる理由 「きれい」な味作りのレッスン 一見よくあるレシピ本だが、「きれい」な料理がおいしいという思想が根底に流れているのがミソ。多分に精神論的ではあるが、「きれい」なお料理というのは、「食べ頃」をとらえたお料理でもあります。カラリと揚がったきれいなキツネ色のあじフライをおいしそうに感じるのは、それが「食べ頃」を示しているから。目玉焼きの白身のまわりのチリチリも、食べておいしいと感じる火の通り方になっている合図だし、じっくり煮た大根のべっこう色も、味がそこまでしみているというしるし。自分の目で見て「きれいだな」と思... 2021-04-11 book
product Anker PowerExpand 11-in-1 都合でMacbook Proを使うこととなったため購入。発売直後の個数限定セールで5,992円。この手のハブとしてはかなり大きめで、常時装着して使うのには向かなそう。古いモニタを活用するためのポートリプリケータとして使うか、お守り代わりに鞄の奥底に忍ばせておくかになるだろう。私は後者の使い方だが、11-in-1ともなるとさすがに必要な機能を一通り備えており、Let's NOTE並のインタフェースとなる。さすがにアナログRGBと光学ドライブは付かないが。持ち運び用の袋がオマケで... 2021-04-10 product
movie CUBE 娯楽映画として間違いなく面白いのだが、さすがに謎をすべて投げっぱなしはいかがなものかと思う。監督の狙いはそのあたりの謎解きよりも極限状況下での人間を描くことだというのは解るのだけれど。 2021-04-09 movie
book 合田真, 20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る 日本植物燃料株式会社を創設した合田真の自伝。細かいビジネスの話の前に、"新しいお金のものがたり" と称する新たな経済構造の仕組みを提案しているのが興味深い。歴史上散見される金利の禁止が、現代のような資源制約期 (原油生産量がピークを迎えている) では合理的だと論じる。この思想が複利で稼ぐのではない収益分配型モバイルバンクのビジネス立ち上げにつながっている。 2021-04-05 book
movie カメラを止めるな! 今更観てみたが、当時社会現象となったのが頷ける。何を言ってもネタバレになるので言えないが、公開時のキャッチコピーの「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」がこの映画の本質をよく表している (ことが視聴後にわかる)。 2021-04-03 movie
book 神永正博, 食える数学 博士号取得後に民間の研究所へ務めた経歴から、現場での数学の役に立たなさをユーモアたっぷりに語るエッセイ集。もちろん本当に数学が役に立たないというわけではなく、証明をメインとする "数学科数学" が工学ではそこまで必要とされていないという話なのだけれど。 2021-04-01 book
game Florence iOS版のFlorenceをプレイ。ゲームと言うよりはアートと言ったほうが近いかもしれない。パズルを心理表現の道具としているのは新鮮。一本道シナリオでボリュームも控えめだが、読後感が良く十分に満足できる。 2021-03-27 game