comic

あさりよしとお, あさりよしとお短篇集 毒入り (錠剤篇) (カプセル篇)

あさりよしとおの未収録作品を集めた短編集。錠剤篇の目玉はやはり "重箱の隅" か。初出はアニメージュで、現在のアニメへの辛口批判なれど、底にはアニメへの偏愛が感じられる。カプセル篇は毒という意味では世界冥作劇場が飛び抜けているが、マンガとして面白いのはメッチェンファウストの方。少々読者を選ぶ作品だが、昔からのあさりよしとおのファンならば間違いなく楽しめる。
book

スティーブ・フォックス(著), ポール・アーメンターノ(著), メーソン・トヴェルト(著), 三木直子(訳), マリファナはなぜ非合法なのか?

著者陣は、Marijuana Policy Project (MPP), the National Organization for the Reform of Marijuana Laws (NORML), Safer Alternative For Enjoyable Recreation (SAFER) の各団体の幹部クラスが揃い踏み。いずれもマリファナ合法化を目指している団体だが、きちんとしたエビデンスを重視した上で、平和的に合法化を狙っているのが特徴。ではそのマリフ...
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黒川勇人, 缶詰博士が選ぶ! 「レジェンド缶詰」究極の逸品36

自称・缶詰博士による缶詰カタログ。定番缶詰から高級缶詰まで幅広いラインナップ。各缶詰のコラムも軽妙な語り口ながら深い缶詰愛が感じられ、好感が持てる。
book

おおたとしまさ, ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体

副題の通り、鉄緑会とサピックスを中心としたルポタージュ。両塾の経験者への取材が中心で、塾本体への取材はあまり行っていない印象。他の塾との比較もなおざり。それでも、関東出身ながらまともに塾通いをしたことがない自分には新鮮なところが多い。
book

詠坂雄二, 遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?

リロ・グラ・シスタに続く二作目。一作目とはガラリと作風を変えてきた。ハードボイルド色は影を潜め、文体も角が取れた印象。作中作の構成、副題にもなっているホワイダニットを柱に据えたの謎解き、余韻を残す幕引きと、様々な趣向を凝らしてアイディアを惜しげもなく注ぎ込んでいるのが好印象。
book

長嶋有, ねたあとに

各種のアナログゲームをテーマに据えた小説。と言っても、最近流行の本格的なボードゲームなどではなく、ひとひねりしたゲームを持ってくるところがさすが長嶋有。小説として見ると青春劇や群像劇になるのだろうが、独特の少しユルめの空気感がなんとも言えずたまらない。事件が起こりそうで起こらないところも実に良い。
diary

シンガポールでマーライオン

5年ぶりのシンガポール。前回は見られなかったマーライオンを拝む。予定通りがっかり相変わらず食事は大満足。ここなら住める
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大石まさる, 水惑星年代記

とりあえず最初のとを。どちらも良質なSF連作短編集。舞台設定はきちんとSFしていながらも、身の丈の話をきちんと描ききっているところに好感が持てる。アフタヌーン系の絵柄も好み (連載はヤングキングアワーズだが) 。
product

オリックスカーシェア

子供が生まれると色々と車が必要なイベントがある。今まではタクシーを利用していたが (今時はチャイルドシート付きのタクシーもある) 、選択肢を増やすために、カーシェアリングのオリックスカーシェアを契約してみた。契約にあたっては購入やリースとも比較してみたが、せいぜい月に数回程度の利用では価格的にまったく勝負にならない。購入やリースが有利になるのは、平日も頻繁に利用する人達だけだろう。日本でカーシェアリングのサービスを行っているのは、大手順にタイムズカープラス、オリックスカーシェ...
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G・ウザク(著), 福地誠(編), 麻雀 傑作「何切る」300選

従来の何切る本の様にパズルとして楽しむのではなく、手順を学ぶための教科書的な本。定番教科書を目指すのならば、萌えキャラは無理に入れなくても良かったのではないかとは思う。問題の質は文句なし。