fukumoto

book

クリス・ベイリー(著), 服部京子 (訳), 世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと

大学卒業後に1年間をかけてA Year of Productivity (AYOP) を実践した記録。成果は同名のWebサイト (現在はA Life of Productivityに改名) にもまとめられている。世の中でよく言われている生産性を向上させる方法を片っ端から試している。先延ばししたくなる要素の排除、(時間ではなく) 活力と集中力のコントロール、タスクの断捨離、ホットスポットリスト、シングルタスクの徹底、飲食・運動・睡眠の最適化。いずれも多くの自己啓発本が触れている...
hack

macOSのGmailクライアントを考える

Gmail生活の不満色々あってGmail (正確にはGoogle Workspace) で生活することが増えてきた。Web版のインタフェースでも十分に使えるのだが、使い込んでいくと痒いところに手が届かない細かな欠点が目につくようになってきた。具体的には以下の点だ。ブラウザとは別のウィンドウで開きたい。できればショートカットでいつでも手元に呼び出したいメール編集中に常に宛先を表示しておけないのが怖い一部のアカウントのみ自動でbccを付加したいメールの改行を自分で制御したい。ルー...
movie

隔たる世界の2人

Netflixで視聴。アカデミー短編映画賞 (Academy Award for Best Live Action Short Film) 受賞作。使い古されたループものかと思いきや、実はSFの皮をかぶった社会派の作品だった。
book

宮下洋一, 安楽死を遂げるまで

スイス、オランダ、ベルギー、米国、スペインといった欧米の安楽死先進国を巡るルポタージュ。スイスの自殺幇助団体「ライフサークル」の代表であるエリカ・プライシックらへの取材を中心に構成されている。最終章では、いわゆる東海大学安楽死事件の関係者へのインタビューを通じて、日本の安楽死のあり方にも踏み込む。もちろん、安楽死を容認している国々でも無制限に安楽死 (自殺幇助) が許されているわけではなく、国ごとに多少の差はあるものの、概ね以下のような条件を満たしている必要がある。すなわち、...
movie

インターステラー

クリストファー・ノーランらしい難解な作品。解説なしで一度見ただけではさっぱり全容がつかめない。純粋に娯楽映画として観ても十分に楽しめはするけれど、おそらくは張り巡らされているであろう伏線や監督の真意を理解するには繰り返し視聴することが必要そう。
book

川田浩志(著), 福池和仁(監修), 世界一効率がいい最高の運動

ここでいう効率とは、短時間のトレーニングで有酸素運動 (脂肪燃焼) と無酸素運動 (筋トレ) の成果を同時に得られるということ。その鍵はHigh Intensity Interval Training (HIIT) と呼ばれるトレーニング法で、その名前の通り高強度の運動 (最大心拍数が 208 - 0.7 × 年齢 程度となる運動) を短い間隔で繰り返すというシンプルなもの。シンプルすぎてあまり書くことがないためか、紙幅のほとんどがHIITを絶賛する情報で占められている。
movie

Shall we ダンス?

大昔にテレビでちらりと観たような記憶もあるが、きちんと通して観るのは初めて。説教臭い社会的な要素をあまり入れずにエンターテイメントに徹しているのが素晴らしい。真面目なサラリーマンのちょっとした冒険にも共感できる。
comic

白正男(作), 山戸大輔(画), テコンダー朴 (5) (6)

単行本がコアマガジンに移籍し新装版となった際に収録話数が変更となったため、青林堂版の3巻の続きがこのコアマガジン版の5巻からとなる。しばらくはネットのネタが続き食傷気味だったが、ここに来て皇族関係のネタを突っ込んでくるなど昔の暴走気味の勢いが戻ってきたように感じる。
movie

ラガーン

久しぶりのインド映画。ラガーンを鑑賞。1893年インド。干ばつに苦しむ農民たちに課せられた厳しい年貢。傲慢な英国人将校は、クリケットで勝てば年貢は免除、負けたら3倍という賭けを持ちかける。というあらすじだけで展開もオチも予想でき、実際にその通りのストーリーなのだが、それでも抜群に面白いのがすごいところ。いつものインド映画の歌と踊りに加えて、一昔前のスポ根マンガを思わせるような展開も熱い。
book

金田淳子, 『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ

noteの連載に加筆して書籍化したもの。腐女子特有の異様なテンションの文章に圧倒されるが、それだけにとどまらないのが本書のすごいところ。本職の研究者だけあって、BL、ネット文化、マンガ史など様々な分野の知識が溢れており、脚注を読むだけでも一苦労なボリューム。BL方面は好き嫌いが分かれるとは思うが、刃牙とBLのどちらか片方だけでも興味がある人は是非手にとって欲しい。