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大石まさる, 水惑星年代記

とりあえず最初のとを。どちらも良質なSF連作短編集。舞台設定はきちんとSFしていながらも、身の丈の話をきちんと描ききっているところに好感が持てる。アフタヌーン系の絵柄も好み (連載はヤングキングアワーズだが) 。
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押切蓮介, HaHa

押切作品にはよく特徴的な母親が登場するが、その原点とも言える実母の物語。少々盛っている部分はあるのだろうが、その分を差し引いても十分に波乱万丈。まさに人に歴史あり。
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手持望, カルトの思い出

おそらく天業古代王朝 (ただし、著者が所属していた当時はおそらく別の名称だったはず) の元信者による実録エッセイマンガ。絵も含めてかなり軽めのタッチではあるが、内容は重め。あくまで末端信者の一人称視点のためやや客観性には欠けるものの、体験記としての生々しさは見事に伝わってくる。
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大川ぶくぶ, ポプテピピック

ここまでクソマンガを突き抜けてしまうと清々しい。ところどころ光るネタはあるのだが、打率が低すぎる。
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島田裕巳(監修), ウチの母が宗教にハマりまして。藤野美奈子(著)

新興宗教の実録エッセイマンガ。身内の話ということもあり感傷的になるのは理解できるが、それでも無理やりカルトに肯定的に持っていく展開には違和感がある。高額なお布施の問題もウヤムヤにされてしまっている。
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あさりよしとお, 蒼の六郷

トボけたダジャレタイトル、パロディ満載、表面上は明るい冒険譚、一皮剥くと冷徹に描かれた崩壊した家族、垣間見える山盛りの裏設定と、あさりよしとお全開。昔からのファンならば迷わず買うべき。掲載誌のせいもあってか、ややショタ要素ありなのには注意。
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押切蓮介, ハイスコアガール (6)

例の事件で休載しばらく休載していたがようやく復活。前巻までも加筆修正した新装版が発売されているが、既刊分は買い直さず。休載からペースを取り戻せるか心配していたが杞憂だった。やはり何度読んでも面白い。
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道満晴明 (赤) (緑) (青), ニッケルオデオン

少し不思議なSF短編集。いや、短編というよりはショートショートと言ったほうが近いかもしれない。一部連作的な作品もあり。どれも良質な作品ばかりだが、特に中期の緑に完成度の高い作品が多い様に思う。
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竜崎遼児, どぐされ球団

懐かしの作品がKindleで復刻されていたのでまとめ買い。全11巻のセットで121円。代打専業の主人公やアウトロー選手の集まった球団など、今読み返してみると水島新司の影響を強く感じる (本作の前にあぶさんや野球狂の詩が開始している) 。それでもただの二番煎じになっていないのは見事で、今でも鑑賞に耐える作品。
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九井諒子, ダンジョン飯 (3)

人気のおかげでコンビニ売りもあるのが、いただきもののQUOカードが余ってる人間にはうれしい。前巻まではあまり深く掘り下げられていなかったマルシルとファリンの関係が見えてきたり、過去のパーティの仲間が登場したりと、物語に深みが出てきた。