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顧蓉(著), 葛金芳(著), 尾鷲卓彦(訳), 宦官 中国四千年を操った異形の集団

中国史を語る上で外すことのできない宦官システムの研究書。宦官の発生から衰退までの歴史はもちろんのこと、宦官の性器切除が肉体や精神、そして行動へ与える影響にも紙幅を割き、生き生きとした描写をしているのが特徴的。 そもそもの宦官の発生は、専制君主による多妻制を支えるためであると解く。漢武帝故事によると武帝の後宮には7-8,000人の美女が生活していたとされ、男手なしで維持することは困難であった。そんな環境で私通を回避し、后妃たちが生んだ後継ぎが間違いなく君主の子であることを保証す...
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カルロ・ゼン(原作), 石田点(漫画), テロール教授の怪しい授業 (2) (3)

前巻よりもう少し踏み込んで、テロリストやカルトの視点から攻撃方法を考えるお話。SNSなどの今風の攻撃手法も完備。今回は大活躍の白川君がいい味を出している。
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今和泉隆行, 「地図感覚」から都市を読み解く 新しい地図の読み方

みんなの空想地図の今和泉隆行の新刊。 地図を味わい尽くすための鑑賞法の数々は、地図を見る目を大いに高めてくれる。例えば道路模様一つ取ってみても、道路の網目の細かさや道路の曲がり具合から、地形やその地域の新旧、区画整理の経緯までもを読み解くことができる。 また、単に地図を楽しむだけにとどまらず、代表的な施設から距離感を掴む、道路模様から傾斜を読み取るなどの実用的なtipsも豊富に含まれている。終盤は地図の粋を超えた都市論にまで踏み込んでおり、さらに高い視点を提供してくれる。
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東野圭吾, 名探偵の掟

推理小説のお約束を笑いに変えたメタ小説。どれも既存の推理小説を揶揄した短編だが、"アンフェアの見本" は表題に反して叙述トリックの範疇に収まった良策だと感じる。
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日下部理絵, マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい!

築10-15年の中古マンションをの購入が得であるという主張。(少なくとも近年の首都圏のマンションでは) 10年前後で大幅に値下がりする傾向があることと、築15年以降の価格変動が緩やかであるというのがその理由。 その他、現地見学の際のポイントがまとまっているのも嬉しい。
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四角大輔, 人生やらなくていいリスト

自身の成功体験が根拠の自己啓発本。 基本的に現状肯定型なので、自信をなくした人が読むのには良いかと思う。
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玉井雪雄, じこまん (1) (2) (3)

自転車エッセイマンガ全3巻を一気読み。 タイトル通り自転車は自己満足の象徴ともいえる趣味であり、この趣味に深くハマる中年男性が多い。同世代の人は、そんな心理を綴ったこのマンガに間違いなく共感できるだろう。
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長嶋修, さくら事務所, 災害に強い住宅選び

最近ようやく宅地建物取引業法施行規則でハザードマップの説明義務が定められたものの、自衛のためにはその他の情報も自分で調べる必要がある。活断層の所在、地盤、土地高低差、液状化の可能性、建物の耐震性能など考慮するべき項目は多々あるが、現在は十分に価格に反映されておらず経済的な視点からも手間をかけるだけの価値がある。 本書は、地名からの土地の歴史の推測、国土地理院地図を用いた地盤の調べ方、マンション・一戸建てそれぞれのチェックポイントなど、災害に強い住宅を手に入れるためのノウハウが...
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二宮敦人(原作), 土岐蔦子(漫画), 最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 (1) (2) (3)

Kindle Unlimitedで3巻まで一気読み。藝大は理工系とはまた違った意味での天才や変人が多く、見ているだけで楽しい。好きを極めてしまった人が多いのは予想通りだったが、特に好きでもないにもかかわらず藝大に入ってしまう人がいるのが驚きではある。
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鈴木みそ, X (てん) までとどけ アイゾー版

2000年代ごろのコンピュータの歴史を刻んだマンガ。当時の空気感を感じられる数少ないメディアだと思う。各ページに掲載年月が書かれているのも親切。 タイトル通りApple製品のネタが中心だが、Orkut、mixi、Movable Typeなどそれ以外の周辺情報も豊富。ゴミばかりが引っかかる検索エンジンなど、予言とも言えるネタも多い。