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菊池直恵, 横見浩彦, 鉄子の旅 6

ついに完結 (?) 。ということで、今回は海外遠征あり、今までのゲストの再登場ありと盛りだくさん。もちろん、横見さんのハイテンションも相変わらず。おすすめ。
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と学会, 山本弘, 志水一夫, 皆神龍太郎, トンデモ超常現象99の真相

確か大昔に宝島文庫版で一度読んだはずなのだが、どうしても見つからないので買い直し。タイトル通り、99個の超常現象の真相をまとめた本。一つの超常現象あたりの文章量はあまり多くないので、細切れ時間に読むのにも最適。神は沈黙せずの大きな要素でもある超常現象の数々の基礎となった作品として読むとまたおもしろい。
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小関順二, プロ野球スカウティング・レポート2007

基本的には昨年度版のデータをそのままアップデートしただけ。データ項目も、値段も一緒。変更点は、版型が一回り小さくなったのと、紙質が悪くなったことくらい。データ以外の読み物はほとんどない。小関氏のWBC分析が少しだけあるが、氏お得意のストップウォッチのアレなどが多くを占めており、新味はない。
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山本弘, 神は沈黙せず (上)(下)

神という大きなテーマあり、超常現象あり、ハードSFとしての科学あり、そしてもちろんエンターテイメントありで、間違いなくおすすめできる作品。膨大な量の超常現象を盛り込んだ構成は、さすがと学会会長といったところ。それらの超常現象も、現実のものと架空のものが境目なく取り込まれており、一気に作品世界に引き込まれる。なお本作は2010年代を舞台としているため、いくつか前置きなしの新語が登場する。それらの解説は、山本弘のSF秘密基地内の解説ページで行われているので、併せて読むのがおすすめ...
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渡辺千賀, ヒューマン2.0 web新時代の働き方(かもしれない)

テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らしで有名な浦辺千賀さんの作品。現在のシリコンバレーの空気を伝える本だが、そのうちのいくらかはいずれ日本にも伝わってくるのだろうと感じる。大量の脚注は内容は面白いのだけれどちょっとテンポがそがれる感じなので、構成を工夫して欲しかった。
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パオロ・マッツァリーノ, つっこみ力

パオロ氏お得意の統計漫談。今回は「つっこみ力」というテーマが据えられているが、やってることは今までと変わりない。相変わらず軽快な語り口も見事。
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とつげき東北, 超・入門 科学する麻雀

前著、科学する麻雀を遙かに読みやすく再構成したムック。もちろん、新たな研究成果も追加されており、特に最終章で述べられる強者間の実力差の要因は必読。リーチ率、二副落率、リーチ時または二副時以外の放銃率、の3つのパラメータが大きな要因であるとの結論。ロジカルに麻雀を突き詰めたい向きには間違いなくおすすめできる。また、前著の科学する麻雀に対する賛否両論がまとめられているが、麻雀プロからのお粗末な批判コメントと的外れな指摘は非常に残念に思う。
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泉昌之, ダンドリくんBlack

風俗版のダンドリくん (厳密にはダンドリくんとダンドリくんBlackは別人だけど) 。一応ダンドリらしきことはしているが、テーマがテーマだけに、ダンドリくんの続編として読むと違和感がある。別の作品として割り切って読むなら十分に面白い。
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高部正樹, 傭兵の誇り 日本人兵士の実録体験記

著者の高部氏は、「最強の男になる」という夢を叶えるために、日本を飛び出し海外の戦場で傭兵として戦っている方。傭兵が (少なくとも先進国の人間から見ると) 割に合わない商売というのは軍事に詳しい人には広く知られていると思うが、その実際の数字を見ると愕然とする。男達がどのような思いで傭兵となることを選んだのか、傭兵と正規軍の関係、傭兵同士の信頼関係など、現場の人間でなければ書けないエピソードの数々。繰り返されるマスコミ批判が少し鼻につくが、これが現場の人間達の偽らざる気持ちなのだ...
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安田理央, 雨宮まみ, エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること

エロ本文化の衰退と、アダルトビデオの進化の2つのテーマが柱。最後にインターネットの影響と次世代アダルトメディアも語られているが、こちらは少し踏み込みが浅いか。特に、サブカルチャーの受け皿であったエロ本が、裏モノ雑誌に食われていった経緯が興味深い。