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マッコイ斉藤(監修), ピエール瀧(解説), ポエム番長

本物の元ヤクザ・ギャング・暴走族の方々にインタビューし、ポエムを書いてもらうという企画。しかもツッコミを入れるのはピエール瀧。素晴らしい。 関係ないけど、帯の推薦文に今話題のあの人が。
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烏賀陽正弘(著), 二宮清純(監修), 超常識のメジャーリーグ論

メジャーリーグ "論" というタイトルだが、メジャーリーグを論じているわけではなく、小ネタや蘊蓄を集めた本。読み物としては上々。
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山崎元, 「投資バカ」につける薬

巷で良く聞かれるセールストークの数々に対し、一つずつ問いかけをする構成となっている。 さすがに今時そんなものに引っかかる人は少ないだろう、というものも多い。しかしながら、「長期投資をすればリスクを減らせるので、大きくリスクをとれます」、「ドルコスト平均法で投資すれば、リスクが減って、購入単価が低下するので有利です」あたりを自信を持って即否定することができる人は少ないのではないだろうか。 金融リテラシの向上に強くおすすめできる一冊。
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谷口尚規, 冒険手帳 火のおこし方から、イカダの組み方まで

1972年に刊行されたものの復刻版。年代的に私よりも一回り上の世代の人々がターゲットだと思われる。 小学生あたりの心を鷲掴みとしてきたであろう独特のテイストがたまらない。冷静にみると使う機会が思いつかない様な知識 (モチナワでコウモリを捕まえる!) やソース不明な逸話 (ホピ族の若者は200kmを15時間で走る!)も多いが、胸を躍らせるという基準でみれば極上のものがよく厳選されている。
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小林信也, データで読む 常識をくつがえす野球

データスタジアムのデータをもとに、主に昨期 (2005年シーズン) のプロ野球の分析を行う。データ本にしてはなかなか読みやすくまとまっている。 しかしながら、せっかくのデータの読み方を間違っていると思われる項目が散見されるのが残念。例えば、「初回の得失点が勝率を大きく左右する」として初回の得失点と勝率の相関の高さを述べているが、初回に限らず得失点があれば勝率と強い相関が出るのは当たり前。初回の得失点の重要性を述べたいのであれば、初回以外に得失点があった場合との比較をしなければ...
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早坂隆, 世界の日本人ジョーク集

どこかで聞いたことのあるジョークを日本人対応に焼き直したようなものも混ざっているが、読み物としては悪くない。 また、ジョークの合間にはさまれるコラムは、日本人の自尊心をくすぐるようなものとなっておりなかなか興味深い。これは、著者が比較的親日なルーマニアで活動していたことも関係していると思う。
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ケン・ブレイ(著), 近藤隆文(訳), ビューティフル・ゲーム 世界レベルのサッカーを科学する

ワールドカップ前に読もうと思っていた本だが、ようやく読了。 戦術 (システム) の変遷から、フリーキックの解析まで、サッカーに関する事柄を科学的に解明する。 戦術の変遷などはある程度サッカーの歴史を知らないと理解しにくい部分もあるが、その他は数値や図表も豊富で存分に楽しめる。おすすめ。
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栄養士さんが考えた チキンラーメン ヘルシークッキング

なぜか手元にあったのでめくってみたが、無理にチキンラーメンを使ってみました感がありありの料理がステキ。 この現実感のなさはアレだ、電子レンジを買ったときについてきたレシピブックだ。
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麻雀の未来

自分も幽霊部員であるところの麻雀サークルS&C (千式&ちゅんま) のメンバーが中心となって発行した同人誌、麻雀の未来を入手した。初回頒布を入手し損ねたので第2版。執筆陣をみるだけで、クオリティの高さがよくわかる――わかる人には :-) 読み物としては、izumick氏の「麻雀マンガ30年史 (前編) 」が出色。近頃はマンガ論やマンガ史を正面切って論じているのをよくみるが、麻雀マンガだけをここまで掘り下げたのは初めてではないか。後編も大いに期待している。 浅見了氏の「麻雀学事...
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ASH(ACTION ON SMOKE AND HEALTH), 悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

タバコ産業が、タバコの害を知りながらそれを隠し、いかに巧妙なマーケティングを行ってきたかを、豊富な資料で語る。タバコの害については既にいろいろなところで喧伝されているので、いまさらとりたてて言うことはないが、それを隠しながら拡販を続けるタバコ産業の商売のやり方を暴いた功績は大きい。 淡々と資料の抜き書きとそれに対するコメントが並べられているだけで特に読みやすくする工夫がされているわけでもないし、翻訳も今ひとつだが、内容の充実ぶりは保証できる。