book 佐藤義典, 図解 実戦マーケティング戦略 ロジックはしっかりしているが、それでいて浮世離れせず、すんなりと頭に落ちてくる。文章や例題も良く練られていて読みやすい。戦略を数値化することの重要性が繰り返し述べられているが、これには強く同意する。数値化しないことには目標決定も効果の検証もできないのだから。 2006-04-26 book
book ポール・スローン, デス・マクヘール, ポール・スローンのウミガメのスープ いわゆるシチュエーションパズル本 (最近では水平思考推理ゲームというのか) 。この手の本は息抜きにふさわしい。そもそも複数人で遊ぶべきゲームを一人で遊ぶのは少々味気なく感じたり、別解がある問題もあるが、概ね良問がそろっている。 2006-04-25 book
book 烏賀陽弘道, 「朝日」ともあろうものが。 ネットに普及に伴い、朝日新聞をはじめとするマスコミ各社への批判を見聞きすることが確実に増えた。その中で、偏向報道や妙な特権意識、捏造記事などの問題は一通り知っているつもりでいたが、このような内部からの告発はやはり迫力が違う。文章も構成もよく練られている。お勧め。 2006-04-22 book
book 福原直樹, 黒いスイス スイスという国は、日本ではなぜか非常に良いイメージでとらえられている。しかしながら、軍ヲタにとっては、先の大戦中のナチスとの関係などの強烈な負の側面をもって知られているのも事実だ。本書は、先のナチスへの協力に加え、核計画やマネーロンダリングなど、スイスの負の面にスポットを当てている。さらに、毎日新聞外信部ブリュッセル支局長という立場を生かし、キーとなる人物へのインタビューを盛り込んでいるのも素晴らしい。 2006-04-21 book
comic 久住昌之, 谷口ジロー, 散歩もの あののコンビの新作。普通のサラリーマンが街を散歩するだけの漫画なのだが、実に良い。少々ボリュームが少ないのだけが残念だが、そこは同じ散歩をテーマにしたと併せて読んでいただきたい。お勧め。 2006-04-09 comic
book 安富和男, 虫たちの生き残り戦略 何かの役に立つわけではないけど、純粋に読んで楽しい虫たちの雑学本。一般人の興味を引きそうな話をきちんと絞り込んでいるのが良い。 2006-03-27 book
book 小関順二, プロ野球スカウティングレポート 2006 毎年、微妙にタイトルや出版社や著者が変わるスカウティングレポート。今年はアスペクトから発売。内容は例年通り。一応、セイバーメトリクスの流行に合わせてOPSやWHIPなどの指標は載せられているが、もう一歩踏み込んだ分析が欲しい。この手のデータ満載本は、日本では事実上このシリーズしかないのだから。 2006-03-25 book
book 牛山隆信, 秘境駅へ行こう! & もっと秘境駅へ行こう! 秘境駅へ行こう!のページを元に文庫化したもの。存在意義自体が不明な秘境駅がわんさか。一つだけ残念なのは、関東在住の私にとっては気軽にアクセスできる物件がほとんどないことか。巻末に巡回コース例が載っているが、ちょっと敷居が高すぎるような (私のようなヌルい読者は門前払いなのかも) 。 2006-03-24 book
comic ならやたかし, ケンペーくん 「現代に憲兵が甦った! 十四年式拳銃が火を吹き、必殺の軍刀が悪を斬る!!」というコピーのマンガ。もう、絵が下手とか、ストーリーが支離滅裂だとか、そんなことを吹き飛ばす程の勢いが実に素晴らしい。馬鹿マンガが好きな人には絶対のおすすめ。 2006-03-18 comic
book エイドリアン・スライウォツキー, 中川治子(訳), ザ・プロフィット 企業が利益を生み出す23のモデルをストーリー仕立てに解説したもの。大企業の戦略企画部門で働くスティーブが、週末に講師のチャオからレッスンを受けるという筋立て。このスティーブに合わせて、毎週少しずつ読み進める方が良いかもしれない。この週末の講義はかなりハードな内容で、毎週のように宿題や必読書 (これは巻末にまとめられている) が出されるので、それを併せて読んだ方が理解が深まるのではと思う。 2006-03-10 book