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佐藤雅彦(原作), 菅俊一(原作), 高橋秀明(画), 行動経済学まんが ヘンテコノミクス

流行の経済学をまんが形式で。ヘタウマ系のユルめの印象だが、内容はまとも。行動経済学を体系立てて学べるような本ではないが、人に話したくなるような小ネタを探している向きにはおすすめできる。
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榎本まみ, 督促OL 奮闘日記 ちょっとためになるお金の話

修行日記の続編。お客様とのやりとり中心の前作に対し、今回は金融の仕組みも少し掘り下げているので、この世界の入門書としてもどうぞ。
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榎本まみ, 督促OL 修行日記

金融系のコールセンター勤務の著者による実録モノ。感情労働系のブラック職場でかなり生々しい話もあるのだが、笑って読めるのが著者の力量か。現場で鍛えられた会話術は勉強になる。
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苅谷剛彦, 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

表題ともなっている複眼思考とは、常識やステレオタイプにとらわれず、自分の頭で考える思考法を指している。思考法というとコンサルタントの掲げる思考法のフレームワークの類を思い浮かべる人も多いだろうが、本書はより根源的な問題の立て方やその展開法を扱っている点で一線を画している。若い学生を想定読者としているためか、批判的な読書法に始まり、論理の積み重ね方、問題の立て方、ものごとの多面性を捉えるための方法をひとつひとつ手ほどきしていく構成となっており、順を追って読み進めるだけで知的複眼...
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野口健, 落ちこぼれてエベレスト

アルピニスト野口健による自伝。山行の記録ももちろん素晴らしいのだが、それ以上に興味深いのが著者の若気の至ったエピソードの数々。高校時代の喧嘩と停学、アルコール浸りの大学時代、シェルパの娘との結婚と離婚、それらを包み隠さず語っているところは好感が持てる。
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別冊宝島編集部(編), 株のしくじり先生

ネット上で有名な投資家達10人の "しくじり" にスポットを当てた企画。全体的にリスク管理が甘い事例が多い。各人の自己分析では判断ミスを原因としていることが多いが、それ以前の問題としてそもそもリスクを取りすぎているように見える。
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西原理恵子+母さんズ, ああ息子

男の子をお持ちのお母さん方からの投稿を紹介するサンデー毎日の企画をまとめたもの。我が息子も近々こうなるのかと思うと恐ろしい。サイバラ先生のマンガは少なめ。
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清武英利, プライベートバンカー カネ守りと新富裕層

シンガポールを中心に繁栄するプライベートバンクを取り上げたドキュメンタリ。堂々と実名を挙げている点が印象的。プライベートバンカー、シンガポールへ移住する富裕層、国税庁の調査官など様々な立場からプライベートバンクを眺めており、個々のエピソードはどれも興味深いのだが、ぶつ切りの情報をただ並べただけにも感じてしまう。
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福地誠, これだけで勝てる! 麻雀の基本形80

「牌効率」入門ドリルの少し前に出版された入門書。内容的に重複する部分も多いが、良問が多く解説も納得がいくもの。麻雀初心者の一冊目として間違いなくおすすめできる。
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橘玲, 専業主婦は2億円損をする (期間限定 無料お試し版)

Kindle版が期間限定で無料となっていたので慌てて読んでみた。無料期間はすでに終了しており、リンク先は通常版となっている。著者自身もあとがきで述べている通り、幸福の「資本」論を主婦向けに焼き直した内容で、あまり新味はない。