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矢崎結子, 渡辺アビ, バッドビート! 辻堂真夏のポーカー戦線 (1)

これだけ頭脳バトルマンガが乱立する中で、なぜか今まで誰も手を付けていなかったテキサス・ホールデムを中心に持ってきたのがミソ。契約特区の設定やいわゆる能力モノなどややてんこ盛り過ぎる感はあるが、マンガとしてのテンポは悪くない。今後も楽しみな作品。
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モートン・ルー(著), 小柴一(訳), ザ・ウェーブ

実話を下敷きにした小説。ファシズム的な環境を作る実験授業をテーマにしており、あれよあれよという間に教師すら制御不可能なところへ暴走してしまう様には空恐ろしさを感じる。内容は文句ないが、翻訳は直訳調で今ひとつ。
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鈴木良雄, フルーツ宅配便 (1)

デリヘルをテーマにした作品だが、性描写ではなく人情で読ませるタイプ。フィクションの体裁ながら、丹念な取材が伺える良作。
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施川ユウキ, バーナード嬢曰く。 (3)

前巻に続き、長期連載の様相を呈してきた。相変わらず読書あるあるが中心だが、地味にさわ子としおりの友情が進んでいるような進んでいないような。下手に新キャラを投入せずに人間関係を丁寧に描き続けているのが好印象。
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中沢啓治, 中沢啓治著作集 (1) 広島カープ誕生物語

広島カープ優勝記念で購入。合間に挟まれる球団創設初期のドン引き実話エピソードの数々が実に良い。
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羽根田治, 飯田肇, 金田正樹, 山本正嘉, トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか

2009年のトムラウシ山遭難事故の検証本。ただ行程を追ったドキュメントにとどまらず、気象、低体温症、運動生理学の各方面の専門家がそれぞれの視点から多角的に検証しているのが素晴らしい。
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まずりん, 独身OLのすべて (5)

毎度Webで読んではいるのだが、いつも通りお布施として購入。今回も描き下ろしは少なめで、巻末のマユ子さんのマンガとオマケのシールくらい。でも買う。
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おおつぼマキ, プラム!

あのマイナー麻雀マンガが未来の麻雀レーベルでプラム!が復刊されていたので購入。ISBNを取っていない同人誌のため、boothで購入。単行本化がぞんざいな竹書房に頼らないこういう流れができたのは非常に嬉しい。おおつぼマキを "まんツボ" の人としか思っていない人にはぜひ読んで欲しい。近代麻雀は突然こういった作品が載ってしまうところが侮れない。
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施川ユウキ, 鬱ごはん (2)

前巻ほど後味の悪い話はなく (私は食べ物を捨てるのが許せない。特に本作の様にノンフィクションに近い場合は) ちょっと安心。内向きな作風は相変わらず。昨今の食マンガブームの中で独特の立ち位置を確保している感がある。
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あさりよしとお, あさりよしとお短篇集 毒入り (錠剤篇) (カプセル篇)

あさりよしとおの未収録作品を集めた短編集。錠剤篇の目玉はやはり "重箱の隅" か。初出はアニメージュで、現在のアニメへの辛口批判なれど、底にはアニメへの偏愛が感じられる。カプセル篇は毒という意味では世界冥作劇場が飛び抜けているが、マンガとして面白いのはメッチェンファウストの方。少々読者を選ぶ作品だが、昔からのあさりよしとおのファンならば間違いなく楽しめる。