book pha, ニートの歩き方 お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法 ここまで行動力がある人物がニートを自称するのは少々マーケテイングが行き過ぎている様に思う。ニートというよりは高等遊民といったところか。読み物としては抜群に面白い。思想面と実用面の両方が充実しており、こんな生き方も良いかと思わせてくれる。もちろん、著者並の異常な行動力が必要なのだけれど。 2014-06-28 book
book ジョエル・ベスト(著), 林大(訳), 統計はこうしてウソをつく だまされないための統計学入門 統計リテラシー本だが、統計学よりも社会学寄りの内容。統計学の細かな処理よりも、様々な統計が生まれる背景やそれが誤解される過程に重きを置いている。実例も豊富で読みやすい。特に統計が引用される過程でその意味の変化や不適切な比較が生まれるくだりは既視感がある。 2014-06-27 book
book ジェイムズ・J・ボイル(著), 大島直子(訳), 戦慄のカルト集団 11の狂気教団が引き起こした衝撃の殺戮劇 米国のカルトの事例集。日本では馴染みのないカルトが多く、また多数の事例が淡々と並べられているだけで個々の人物を深く描いているわけでもないので、読み物としては少々退屈。それでも、これだけの件数をまとめて読むとカルトの成り立ちや行動原理に類似したものが見つけられるのも事実。 2014-06-26 book
book 林雄司, 世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書 デイリーポータルZでおなじみの林雄司によるビジネス書 (のようなもの) 。いつも通りふざけ半分ながら、どころどころ見事に真実を付いたようなところが見られるのはさすが。普通のサラリーマンにもぜひ読んで欲しい。おすすめ。 2014-06-25 book
book 岩井克人, 佐藤孝弘, M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか ブルドックソース事件で一躍有名となったM&Aに関する解説と論考。M&Aを通じて間接的に人材の流動性を高めるべきという思想は日本の実状に合っており、共感できる。企業買収の手順を明確化するためのルールの提言も興味深い。 2014-06-24 book
book ジェオ(編著), 黒澤達矢(画), 首都東京・ターミナル駅断面透視図 ダンジョンとも形容される首都圏のターミナル駅を図解したもの。取り上げられている駅は、新宿、渋谷、東京、銀座、上野、池袋。普段は案内板に沿って歩くのみなので、こうして俯瞰するのはそれだけで楽しい。最適ルート例を示した攻略法もありがたい。 2014-06-23 book
book 澤宮優, 打撃投手 プロ野球の世界の裏方、打撃投手に注目したドキュメンタリ。ONの時代から現代まで、多くの打撃投手経験者へのインタビューを重ねた労作。裏方の目だからこそ見える、名選手たちの意外な側面も面白い。 2014-06-22 book
comic 片山ユキオ(著), 東百道(朗読協力・朗読原案), 花もて語れ (1) (2) (3) (4) 朗読というマイナーなテーマに挑んだマンガなのだが、これが面白い。様々な文芸作品の読み解きが物語の柱となっており、謎が明らかとなった際のカタルシスが素晴らしい。今まで自分がいかに適当に本を読み流していたかを思い知らされる。 2014-06-19 comic
book 江畑謙介, 強い軍隊、弱い軍隊 日本の安全保障をお題に、軍事の初歩から学べる構成。思想の押しつけがなく、徹底して事実の分析にのみこだわる姿勢は好感を持てる。2001年の出版のため、日本を取り巻く状況が現在とは異なる点には注意が必要。またところどころ校正が甘く、日本語として不自然な個所があるのはご愛敬。 2014-06-17 book