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神原則夫, 西校ジャンバカ列伝 かほりさん (1) (2) (3) (オーラス九蓮宝燈!)

今更ながらまとめ読み。この分量をまとめて読むと来るものがある。時事ネタが多いが、それも今読むと味がある。末期はナレーション君や麻雀バカ弟などやや迷走気味だが、それもまた味。
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川島浩平, 人種とスポーツ 黒人は本当に「速く」「強い」のか

オリンピックの100m決勝だけを見て黒人の先天的な運動能力の高さを語る向きもあるが、ことはそう単純ではないことが良くわかる。まずは本書の大部を占める環境要因。黒人社会でその種目が選択されるに至る社会的背景が大きな要因となっていることは否定できない。一昔前はボクシングの世界王者を黒人が占めていることが黒人の運動能力の高さを示していると言われていたが、多くの黒人がボクシングの道へ進む動機を失った現在では、黒人の世界王者はむしろ少数派となっているのがその一例。陸上競技の道へ進む黒人...
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谷本道哉(著), 石井直方(監修), 使える筋肉・使えない筋肉 (からだ読本シリーズ)

ウェイトトレーニングの誤解を解くための正しい知識が満載。ウェイトトレーニングで作った筋肉は実際の競技で役に立たないかのような印象を持たれていることも多いが、それが誤解であることが良くわかる。強くて太い筋肉がパワーの面でもスピードの面でも優れていることは間違いないのだが、それが現実に "使えない筋肉" となってしまうのにはいくつか理由がある。その最も大きなものが、ウェイトトレーニングとして効率的な動きと、実際の競技で必要とされる動きが異なるということ。ウェイトトレーニングは反動...
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高木仁三郎, 渡辺美紀子, 食卓にあがった放射能

チェルノブイリ直後に出版されたを福島後に新装版として再販したもの。高木仁三郎が故人となっていることもあり、加筆修正は特に無し。まだ異国での事故であったチェルノブイリが目の前の問題であり、輸入食品をどう扱っていくべきかが主題となっている。とはいえ、放射線の人体への影響などに関する記述は大きく変化するものでもないので、十分に参考になる。トンデモ度も低く、福島後に校正もそこそこに緊急出版された本を読むくらいならばこちらの方がおすすめ。後半には日本で原発事故が起きた際のシミュレーショ...
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トビアス・J・モスコウィッツ(著), L・ジョン・ワーサイム(著), 望月衛(訳), オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く

行動経済学者の視点からスポーツを読み取ろうというという試み。プロのスポーツ選手も審判員もクラブの幹部たちも皆、行動経済学の言うところの損得勘定に (無意識のうちに) 縛られていることがよく分かる。特に興味深いのは多くの紙幅を割いているホームスタジアムの優位性の原因。今まで良く言われていた通念の数々、観客の声援や遠征の疲れ、本拠地への慣れがほとんど影響していないことを解き明かすくだりは実に痛快。全体としてデータもしっかりしており、読み物としても文句なしに面白い。強いて難を挙げれ...
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ティナ・シーリグ(著), 高遠裕子(訳), 三ツ松新(解説), 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

嫌でも前向きな気持にさせられる自己啓発本。著者本人や知人のエピソードを通じた話題が多く、感情移入して読める。特にお気に入りは、第8章の交渉に関わるエピソードの数々。交渉の際には自分の望みと交渉相手の望みと一致しているケースが実は多い、という事実はつい忘れがち。スタンフォード大学での講義に加え、著者の経歴を生かした様々なワークショップ技法などに触れられているのも良い。
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手嶋龍一, 佐藤優, インテリジェンス 武器なき戦争

インテリジェンス (情報) をテーマにした対談本。検証できない話題が多いので話半分で。せめて読み物として面白ければと思うが、いい大人がお互いを無批判に褒めあっているのを延々と見せられるのはあまり気持ちのよいものではない。
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キンマサタカ(編集), 本当は怖い昭和30年代 ALWAYS地獄の三丁目

いわゆるコンビニ500円本だが、これがなかなか。増刷もかかっている。三丁目の夕日に代表される昭和懐古ブームに対抗し、昭和30年代の悪いところだけを抜き出したもの。キレイなところだけを抜き出した作品よりもこちらの方が娯楽としてよっぽど面白い。
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奥窪優木, 川満衡, 陣恵運, 中宮崇, 野田雅也, 野村旗守, 三浦小太郎, 宮島理, 山村明義, ヤバい中国人

いつもの別冊宝島のノリで出処不詳の情報も多々あるが、それでもこのテーマに関しては大手マスコミよりもマトモに見える。扱っているテーマは幅広く、中国の怪しい食材に始まり、その国民性を表すようなエピソードの数々、チベット問題、国費留学生問題など、中国の負の面はひと通り網羅されている印象。
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マネー・ヘッタ・チャン, マッチポンプ売りの少女 童話が教える本当に怖いお金のこと

ヘッテルとフエーテルの続編的内容。今回もどこかで聞いたような話が多く、あまり新味はない。前作ほど無理に童話仕立てにする必要も無いように感じる (マーケティング的には必要なのだろうけど) 。前作と変わらずさらりと読めてしまう点は良い。