ビョルン・ロンボルグ(編), 小林紀子(訳), 五〇〇億ドルでできること

環境危機をあおってはいけない” で名を上げたビョルン・ロンボルグが主催したCopenhagen Consensusの結果をまとめたもの。これは、500億ドル (最近の会議では少し増額されている) が与えられた際に社会のどの問題に注ぎ込むのが効果的かを議論する会議。

取り上げられる問題は、地球温暖化対策、感染症対策、内戦の抑制、教育投資、政治腐敗の解決、飢餓と栄養不良対策、移住問題対策、水問題対策、補助金問題の解決など、いずれも重要性を否定しにくいものばかりだが、専門家の視点ではそれらの効果には大きな差がある。また、その効果の差は一般のマスメディアでの注目度とは大きく異なる。

細かな数値を追いながら読むのは少し辛い本だが (しかも縦組みなので非常に読みにくい) 、概要を追うだけでもそのエッセンスは十分に楽しめる。

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