review

book

戸田プロダクション, 清く正しい本棚の作り方

清く正しい本棚の作り方のサイトを単行本化したもの。 前半はWebサイトからの流用が大半だが、後半は新たに本棚を作成しての書き下ろしと撮り下ろし。 元原稿は10年ほど前のものだが、現在でも理想的な本棚を取り扱うお店はほとんど無いので、自作は有力な選択肢であり続けている。
book

丸山健二, 田舎暮らしに殺されない法

定年退職後の田舎暮らしを考えている人たちをひたすら批判する本。 概ね正論だが、さすがに少々脅かしすぎではないかという気はする。また、田舎暮らしそのもの以外に、そこに至るまでの人生をも持ち出して説教してくるので、叱られ慣れていない人は読まない方が良いかもしれない。
comic

ナゴミ, おいしそうな女になってやる!

ナゴミ・レコードのナゴミさんの単行本。 食事改善によるダイエット本なのだけど、必要な分だけをバランス良く食べましょうという王道的内容で、トンデモ分はほとんど無し。元々栄養学に詳しい人や食に関心の高い人が新たな情報を得られる様な本では無いが、今まで無頓着だった人は読んでも損はない。
game

Magic: The Gathering – Duels of the Planeswalkers 2012

Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkersの続編。Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012。 もちろん英語版だけでローカライズなし米国在住の購入者はFrost Titanのプロモーションカードが貰えるが、クーポンを印刷して近くの小売店で引き替えるタイプ前作より起動が軽くなったのは好印象ルールはMagic 2012準拠。"Hexproof" や "Die"...
book

城繁幸, たった1%の賃下げが99%を幸せにする

年功序列による職能給制度の批判本。 富士通の人事部出身だけあって、大企業が年功序列を維持することの弊害は見事に描かれている。対策としての職務給の導入も避けられず、好むと好まざるにかかわらずに多くの企業がそちらに舵を切ることになるだろう。 少子化や農村の衰退の主要因までを雇用制度に求めるのは少し飛躍しすぎていると感じるが、これは少し説明が不足しているためかもしれない。
comic

押切蓮介, ピコピコ少年

著者と同世代で完全にシンクロしてしまう。ゲームばっかりやっているダメ少年の自伝マンガなのだけれど、今思い返すと自分も負けないくらいダメ少年だった。
comic

Boichi, Boichi 作品集 HOTEL

以前読んだアンソロジーに収録されていた短編 "全てはマグロのためだった" が良かったので読んでみたのだが、少し異なる作風のものが多く、あまり好みに合わなかった。 比較的好みなのは "PRESENT" あたりか。やはり私はベタなSFと馬鹿SFが好きらしい。
comic

青木雄二(原作), 佐藤量(作画), 桃源郷の人々 淀川河川敷のユートピア

青木雄二の後期の小説をマンガ化したもの。 他の作品と比べると設定がややマンガ的に過ぎるが、ディティールの書き込みがそれを感じさせない。 資本主義社会の否定など、青木雄二の思想が強く出ているのも見逃せないところ。
comic

茨木保, がんばれ! 猫山先生 (1)

ほのぼの医療四コマの振りをした業界暴露マンガ。 著者本人が医師でもあるので、実話としか思えないようなネタもちらほらと。上辺の格好良いところだけを切り抜いたような医療マンガとは全く異なるリアルな医師の生態が素晴らしい。
book

Hamiru-aqui, Aileen Chang(Translation), 70 Japanese Gestures: No Language Communication

いかにもアメリカ人ウケしそうな本。タイトル通りの内容。 序盤のGeneral Gesturesは "おじぎ" や "はい、いいえ" などまだまともな内容だが、後半のChildren's Gesturesは "ぱんつーまるみえ" や "えんがちょ" 、"バリアー" など少しネタに走りすぎ。 モデルのTakafumi HAMADA氏はいかにもジャパニーズ・サラリーマンといった雰囲気で、いい味を出している。