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KICHIJO, 角刈りすずめ(1)

近頃の近代麻雀のフリーダムっぷりを表す一冊。こういった作品を普通に通す編集が素晴らしい。麻雀が良くわからない人にも楽しめる。
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野口悠紀雄(監修), 「超」整理手帳2012スタンダード

毎年購入していた「超」整理手帳。昨年は米国で売っておらず手に入らなかった (紀伊國屋書店サンフランシスコ店でも取り扱いが無かった) ので、2年ぶりの購入。手帳ホルダの材質は2010と大差ないが、色味はわずかに青みがかっている。ラインナップの一つとして並べるのならともかく、一色決め打ちのスタンダードなのだから、もう少し癖のない黒にして欲しかった毎年すぐ切れるペンホルダの材質も変化ない様に見える手帳ホルダにポケットが付いたが、便利かどうか良くわからない。それに追いやられて名刺入れ...
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落合福嗣, フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ!

コアな野球ファンなら知らない人はいない落合監督のご子息、福嗣君の処女作。週刊プレイボーイに連載されていたコラム "落合福嗣の腹式呼吸" をまとめたものに加え、落合博満監督や信子夫人との対談や過去のエピソードも山盛り。ファンならぜひ。
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平井寿信, 3.11東日本大震災 君と見た風景

言戯の管理人が震災後に一気に書き下ろしたコミックエッセイ。比較的被害の軽かった山間部や仙台市内が舞台なので、本格的に被災した人々の生活ではなくその周辺の様子が中心。それでも、被災地から離れた場所に住んでいる人間は体験しなかったことも多い。
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西川潤, データブック 食料

食料をテーマにした冊子だが、農業と畜産がほぼ全てを占めており、水産はほんの付け足し程度。また、全体的に悲観的なトーンに偏っている点や、現代の農業とは切り離せない経済の問題も申し訳程度にしか触れられていないのがやや難。それでも、世界の農業を俯瞰できる内容となっており、トンデモ度も低めで資料も充実しているので、この分野を学ぶ一冊目として読むには悪くない。
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井上純一, 中国嫁日記 一

人気ブログの単行本化。前半はブログからの再録、後半は書き下ろし。普通のエッセイのろけマンガで特にドラマチックな何かがあるわけではないが、電車の中での読み物としては上々。
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SANYO KBC-L54D USB出力付きリチウムイオンバッテリー

近頃はiPhoneをはじめとして電気をガブ飲みする機器を複数持ち歩くようになってしまったので仕方なく購入。サイズも容量も特に不満は無いし、出力が2口あるのも便利だが、充電と給電を同時に出来ないのが難点。
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久住昌之(原作), 水沢悦子(漫画), 花のズボラ飯

久住昌之の新作。掲載誌のEleganceイブを店頭で見たことがないので単行本で一気読み。絵柄は今までコンビを組んできた漫画家とは毛色が違い好き嫌いが分かれそうではあるが、中身はいつもの久住昌之。主人公の台詞を見ていると、まるで自炊の出来る女井之頭五郎。
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橘玲, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

橘玲は亜玖夢博士シリーズあたりから認知心理学や行動経済学の要素を取り入れ始め、デビュー当初の投資ネタは控えめになってきている様に見える。本書はその新要素の一応のまとめ的内容。自己啓発本への違和感 (や科学との矛盾) には頷ける部分が多い。
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泉昌之, 食の軍師

最近の久住昌之は谷口ジローや水沢悦子にも原作を提供して仕事の幅を広げているが、やはり泉晴紀とのコンビは別格。特に本作は初期作品の "夜行" を思わせるようなディテールに凝った作品で、自然と笑いがこみ上げてくる。