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ソルジェニーツィン(著), 木村浩(訳), イワン・デニーソヴィチの一日

実は読んでいなかったロシア文学の名作。 スターリン時代のラーゲリ (強制収容所) の一日を切り取った作品だが、その悲惨さを伝えると同時に、その制約だらけの生活の中でもわずかばかりの恩恵に与ろうと知恵を絞るいじましい人間の姿が描かれる。
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山本弘, MM9

山本弘の怪獣愛をそのまま形にした小説。 ベタなキャラクタやストーリーでありながら、SF的な裏付けをきちんとつけているあたりが山本弘らしい。 Webミステリーズで続編が連載されている様なので、こちらも出版が楽しみ。
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黄文雄, 満州国は日本の植民地ではなかった

台湾人の著者による著作で、親日反中という思いが強く出すぎているがために自虐史観に染まった人には叩かれそうなところが多いが、主張は一応の筋が通っている。
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高橋久仁子, フードファディズム メディアに惑わされない食生活

フードファディズム批判本。 内容は概ね真っ当だが、食料自給率を無批判に取り上げている箇所が見られたり、本論との関係が薄い男女共同参画に丸々一章を割いていたりするのは疑問。
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内田百けん, 第三阿房列車

シリーズ完結編。 相変わらず用もない旅に出掛けるだけのお話なのだが、最後までダレずに読ませてしまうのはさすが。もう続編が出ることもない作品なのが少し悲しくなる。
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がっぷ獅子丸, 悪趣味ゲーム紀行

ゲーム批評の連載をまとめた、ゲーム業界暴露本とバカゲー本の合いの子。 特に黎明期のまだ未成熟だった頃のゲーム業界の内情は面白い。さいとーあゆみ (当時のゲーム批評の編集長である斎藤亜弓のペンネーム) のマンガもいい味を出している。 この手の暴露ネタは笑えるギリギリの線を見切るのが難しいところだが、一部にその線を越えてしまって笑えないネタ (般若の面のアレ) があるのが少し残念。
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瀧野隆浩, 自衛隊指揮官

著者は防大卒の新聞記者。やや感情的になりすぎている箇所も見られるが、そのコネを生かして伝える自衛隊指揮官の生々しい声は読む価値が十分にある。
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玉村豊男, 世界の野菜を旅する

野菜の歴史書でもあり、エッセイでもあり、旅行記でもある不思議な本。 著者の教養がそこかしこから滲み出ており、とにかく知的興味をかき立てられる。
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ほしよりこ, きょうの猫村さん

4巻までまとめ読み。好き嫌いが分かれそうなマンガ。
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わたなべぽん, 桃色書店へようこそ

アダルトグッズも扱う古書店の女性店長によるエッセイマンガ。 絵柄と内容のギャップが味。