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黒瀬佐紀子(料理制作・スタイリング), 缶つま うまカンタン! 缶詰で作る酒のおつまみ

缶詰を利用したレシピ本。もちろん、そのまま食べられるという缶詰の最大の利点を損なわない簡単調理のものばかり。開けた缶詰に具材を追加してそのまま火にかける、など目から鱗の調理法も。
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視覚デザイン研究所(編), 7日間でマスターする配色基礎講座 (Design beginner series)

昨年、職場の関係で配色の研修を受けた際に買った本。読もう読もうと思いつつ、積まれたままとなっていた。読む前にある程度基礎的な色相環図などを頭に入れておく方が望ましい。それらの基礎を押さえた上で実践的な配色を学ぶには申し分ない。教科書的な理論の説明よりも、実例を見せることに重点を置いているのでわかりやすい。
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清水浩, 脱「ひとり勝ち」文明論

電気自動車Elicaの開発者による本だが、技術よりももう少しメタなお話。あまりに良いことばかりが書いてあるのでつい疑ってみたくなるが、納得させられる部分も多い。脱「ひとり勝ち」の考え方は、本書中でも触れられている通り、のストーリーに通じるものがある。
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黒川省三, 植田彰, こんなに違う日米野球用語小事典

だいぶ前に読んだ本だが、引越の荷物に紛れて現れたので再読。最近はマスコミなどでも和製英語を減らして米国の用語に合わせる流れを感じるが、まだまだ不思議な和製英語は数多く残っているので、それを総点検するには良い内容。米国の中学生に "この和製英語の意味がわかりますか?" と訪ねるという企画が面白いが、一部の用語についてしか触れられていないのが少し残念。
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小阪裕司, 「仕事ごころ」にスイッチを! リーダーが忘れてはならない人間心理の3大原則&実践術

あまりこの手の精神論系のビジネス書は好きではないのだが、以前読んで比較的良書だった幸せな売場のつくり方の著者の師匠の本だというので読んでみた。それなりに理解・共感できる部分はあり、特に "ほめる" と "ねぎらう" の違いなどは一瞬はっとさせられるものがあった。
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青木敦子, 調味料を使うのがおもしろくなる本

調味料を網羅的に扱っているわけではなく、著者の好みの調味料だけを取り上げて関連レシピを紹介しているので、常に手元に置いておくようなハンドブックを期待してはいけない。調味料の歴史や栄養の蘊蓄は、どこからか引き写してきたような内容だが、レシピのネタ本や軽い読み物としては及第点。
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ならやたかし, ケンペーくんの鬼畜天誅記

あのケンペーくんの著者によるエッセイ集。ケンペーくんを生み出すに至った著者の半生や鬱屈した感情がこれでもかと叩きつけられる。一般の人にお勧めできる本ではないので、ケンペーくんを理解できる人だけどうぞ。
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山本美知子, 結城仙丈, 斉藤由美子, アメリカ暮らし すぐに使える常識集 知ってトクする生活情報BOOK

渡米の前後に読んでいたアンチョコ本。米国は州毎にルールが違ったり時々制度改正されたりしてるので、そのまま鵜呑みにするのは危険だが、それをわきまえて読めば良書。
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畑村洋太郎, 直観でわかる数学

失敗学で有名な畑村先生の著作。数学を専門としない工学者目線には共感できる部分が多い。ただし、とりあえず書きやすい所から書いているという感があり、系統だった説明ではないのが残念。
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ルイス・アンドレ・バロッソ(著), ウルス・ヘルツル(著), 丸山不二夫(監修), 首藤一幸(監修), 浦本直彦(監修), 高嶋優子(訳), 徳弘太郎 (訳), Googleクラウドの核心 巨大データセンターの変貌と運用の経済学

の訳書。原題通りの内容で、いくら売り上げのためとはいえ、表題に "Google" や "クラウド" といった流行り言葉を無理矢理埋め込むのは感心できない。やや工学系論文のような堅さがあるが、内容はしっかりしている。これからのデータセンター、とくにWSC (Warehouse-Scale Computer) に興味のある人には必読だろう。