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ルイス・アンドレ・バロッソ(著), ウルス・ヘルツル(著), 丸山不二夫(監修), 首藤一幸(監修), 浦本直彦(監修), 高嶋優子(訳), 徳弘太郎 (訳), Googleクラウドの核心 巨大データセンターの変貌と運用の経済学

の訳書。原題通りの内容で、いくら売り上げのためとはいえ、表題に "Google" や "クラウド" といった流行り言葉を無理矢理埋め込むのは感心できない。やや工学系論文のような堅さがあるが、内容はしっかりしている。これからのデータセンター、とくにWSC (Warehouse-Scale Computer) に興味のある人には必読だろう。
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Josh Leventhal, Jessica MacMurray, Take Me Out to the Ballpark: An Illustrated Tour of Baseball Parks Past and Present

Bordersのセールで$9.99だったので即買い。米国内の球場紹介ガイドなのだが、写真中心の大型本で、どちらかというと眺めて楽しむタイプ。
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花里孝幸, ネッシーに学ぶ生態系

以前読んだ本が良かったので、他の著書も読んでみた。第1章でタイトルにあるとおり、生態学の専門家から見てネッシーの様な巨大生物がネス湖で長期にわたって生き続けられる可能性はあるのかを大真面目に検討している。このアプローチは既存の写真や目撃証言だけを巡ってああでもないこうでもないと議論しているのと一線を画しており、その手があったかと思わず唸ってしまった。後の章では生態系をテーマにした様々な話題が取り上げられる。全体を通して、(生物学者ではない) 一般の人々が思い込んでいる生態系と...
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爆笑問題, 日と米 爆笑問題の日本史原論

さらっと読めるのは良いのだけれど、本題と関係なさ過ぎるボケが多くちょっと辟易する。章間の関連書籍の紹介が地味に良いが、こちらはライターの田中聡の手に依るもの。
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マイケル・ルイス, ライアーズ・ポーカー

マネー・ボールのマイケル・ルイスのデビュー作。著者の実体験を元にした80年代のソロモンの内情暴露本で、決して投資の役に立つような本ではない。読み物としては上々。
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山本弘, 去年はいい年になるだろう

山本弘の私小説的要素の強いSF作品。氏の小説が初めてという方には何が何だかという部分もみられるが、や時代からのファンである私には共有できている楽しさがある。また、氏の内面を吐露する場面などファンでなければ赤面してしまうようなものが多いが、これもこの作品の味だろう。もちろん、SF部分の出来は素晴らしく、センス・オブ・ワンダーを十分に堪能させてくれる。
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ソルジェニーツィン(著), 木村浩(訳), イワン・デニーソヴィチの一日

実は読んでいなかったロシア文学の名作。スターリン時代のラーゲリ (強制収容所) の一日を切り取った作品だが、その悲惨さを伝えると同時に、その制約だらけの生活の中でもわずかばかりの恩恵に与ろうと知恵を絞るいじましい人間の姿が描かれる。
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山本弘, MM9

山本弘の怪獣愛をそのまま形にした小説。ベタなキャラクタやストーリーでありながら、SF的な裏付けをきちんとつけているあたりが山本弘らしい。Webミステリーズで続編が連載されている様なので、こちらも出版が楽しみ。
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黄文雄, 満州国は日本の植民地ではなかった

台湾人の著者による著作で、親日反中という思いが強く出すぎているがために自虐史観に染まった人には叩かれそうなところが多いが、主張は一応の筋が通っている。
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高橋久仁子, フードファディズム メディアに惑わされない食生活

フードファディズム批判本。内容は概ね真っ当だが、食料自給率を無批判に取り上げている箇所が見られたり、本論との関係が薄い男女共同参画に丸々一章を割いていたりするのは疑問。