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斉藤和巳, ウェブサイエンス入門 インターネットの構造を解き明かす

表題のウェブサイエンスというのは、ウェブサイトの検索ランキングの最適化、ウェブネットワークの可視化、ウェブのトピック抽出、ウェブの成長モデルの作成などの技術の総称。 各技術がそれぞれ20ページほどにまとめられているので非常に読みやすい。それでいて、そのアルゴリズムや数式が (少なくともシンプルな手法については) きちんと押さえてあるのでこの分野の入門書としては良いかもしれない。
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村上宣寛, IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

"「心理テスト」はウソでした。" の著者が、今度は「知能」をテーマとして取り上げる。 IQという言葉は一人歩きしているが、実はその中身や数字の意味はあまり知られていない。様々な知能テストは何を計っているのか、そもそも知能とは何なのか、その定義がいかに曖昧模糊としたものなのかがよくわかる。また、意外と知られていないかひどく誤解されている、IQの数値の統計的な意味もよく理解できる (実は私も誤解しており、大昔の比率IQが今でも使われていると思っていた) 。 また、遺伝や年齢、人種...
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降籏学, 草野球をとことん楽しむ

そのタイトル通り、草野球の楽しさをポジティブにつづった本。 雑多なエピソードを並べただけだが、同じ野球好きとして共感できる部分は多い。
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銀林みのる, 鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫版)

待望の二度目の文庫化。 本編はと同じ (ラストシーンもの方ではなく、の方が採用されている) だが、今までは編集の都合で省かれていた鉄塔写真をすべて (総勢500枚以上!) 収録した、まさに完全版。 さらに、折り込みの鉄塔武蔵野線マップ、武蔵野線新旧鉄塔番号対照表 (単行本発売から13年の間に、武蔵野線は武蔵赤坂線、武蔵野連絡線、武蔵野線(新) に三分割されている) まで含まれており、鉄塔ファンにはたまらない。
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鯨統一郎, 新・世界の七不思議

邪馬台国はどこですか?の続編。 さすがに前作からはちょっとパワーダウンしたか。決して面白くないわけではないのだけど、さすがに飛躍が過ぎる説には少し興ざめする。
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瀧波ユカリ, 臨死!! 江古田ちゃん

面白いことは面白いんだけど、男性から見て共感できるものではないと思う。
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熱血!! コロコロ伝説 vol.4 1983-1984

vol.6 1987-1988に続いて購入。こちらはちょうど購読を始めた時期なので、思い出深い作品が多い。 今回の柱は「ラジコンボーイ」と「ゼロヨンQ太」。どちらも当時の小学生のハートをガッチリとつかんでいた作品付録の「ラジコンボーイ」の別冊コミックスだが、キリの悪いところで終わっているのは勘弁して欲しい。続きが気になって仕方ない今回の小林たつよし先生の作品は「ドラゴン拳」。残るは「獅子王伝」だが、これは1985-1986に収録か方倉陽二先生が入っていないのが残念。「クマクマ...
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bj リーグ オフィシャルガイドブック 2007-2008

bj リーグ オフィシャルガイドブック 2007-2008を試合会場で購入。 オールカラーで、全選手の顔写真が入ったタイプ。記録ヲタにとっては、数字が少ないのがちょっと残念。一応、選手ごとに過去2シーズンの記録くらいは載っているが、せっかく記録を楽しめる競技なのだからもう一工夫欲しかった。 なお本書は雑誌扱いとなり、amazonでは取り扱いがない。
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山崎元, 新しい株式投資論 「合理的へそ曲がり」のすすめ

前半は「投資バカ」につける薬と重なる内容が多い。ある程度投資本を読んでいないと理解できないであろうところも一緒。 後半の「ツールとしての投資理論の研究」が真打ち。最近の研究による効率的市場仮説の否定に始まり、近年ホットな研究分野である行動ファイナンスやニューロ・ファイナンスの流れまでが追える。また、投資のヒントとなりうるアノマリーの研究も興味深い。 なお、初版は何カ所か誤植があるので著者のブログも併せて参照のこと。
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青木峰郎, Rubyist Magazine 出張版 正しいRubyコードの書き方講座

るびまの青木さんの連載をまとめたもの。 ある程度Rubyを理解している人がステップアップするにはうってつけの一冊。実際のコードを添削する構成なので、多くの人が陥りやすい間違いを効率的に学ぶことが出来る。特に、あまり文書化されることがない暗黙のルールが多く示されているのは嬉しい。 相変わらずの青木節も、ファンにはたまらない。おすすめ。