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急遽夏休みがとれたので渋谷で全ての欲と煩悩を解消する / 亀は意外と速く泳ぐ

続いて映画欲。 渋谷シネ・ラ・セットにて亀は意外と速く泳ぐを鑑賞。50席程度の小さい映画館。後ろ半分の客席はいわゆる普通の映画館の座席だったが、前半分は応接セット風の珍しい作り。お盆休み中なのと、水曜日割引 (水曜日は1000円に割引) のせいでほぼ満員。 映画自体は実にユルい作品。ストーリーはあってなきがごとしなので、小ネタにニヤニヤするための作品かも。キャッチコピーにも「脱力系」とあるし。その小ネタの質は高く、キャストもやけに良いので、脱力系なのを期待していくのならば非常...
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ヒトラー 最期の12日間

池袋シネマサンシャインでヒトラー 最期の12日間を鑑賞。朝一の回だったせいか、客の入りは3割程度。 映画は第二次世界大戦末期の1945年、ソ連軍によるベルリン包囲からドイツの無条件降伏までの12日間のみを描く。おそらく、ヒトラーとナチスがしてきたことには一切触れない点が、エルサレムポスト紙の「ドイツは虐殺の歴史を取り繕い美化している」というコメントにつながっている。しかし、自国の忘れたい歴史から目を背けずに注視する姿勢はもっと評価しても良いと思う。 ブルーノ・ガンツ演じるヒト...
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スタジオダンク, サッカーでメシが食えるか? サッカーのお仕事大紹介

サッカーに関連した仕事を集めた本。Jリーガーはもちろんのこと、マスコミ、チームのフロント、ターフキーパー、果てはグッズショップの店員からホイッスル職人まで、サッカーに関する多くの職業を取り上げている。単なる夢としてのお話ではなく、現実的な年収や雇用形態、その仕事に就くまでの道まできちんと取材しているのは素晴らしい。 条件面だけを見ると、厳しい仕事が多いのも事実。正社員ではない、単年契約や派遣契約の仕事も多い。収入面を見ても、ヘタをするとフリーター程度しか稼げない仕事もある。正...
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佐藤和歌子, 間取りの手帖

最近引っ越しを検討しており、間取り図を眺めていることが多いので、うっかり購入。 ただヘンな間取り図を集めて笑うだけの本なのだが、面白い。引っ越し先の選定には全く役に立たないが。 値段の割にちょっとボリューム不足な感があるのでそこだけは残念。
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村上宣寛, 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

まずは、定番の血液型人間学批判とバーナム効果のお話から。この辺はあまり新しいことではないが、わざわざこれを載せているのは、多くの心理テストが血液型人間学と同じレベルだということを示していると思われる。 その槍玉に挙げられる心理テストは、ロールシャッハテスト、YG (矢田部ギルフォード性格検査) 、内田クレペリン検査といった定評あるもの。 YGは、自分も就職活動中に受けたことがあり、その批判は特に興味深い。YGについてはデータの捏造、根拠のない分類、再標準化を行わない質問項目の...
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渡辺仁, 起業バカ

近頃の起業ブームの中、その影の部分を、実例を交えて解説。著者自身のものも含めて、多数の起業失敗事例がおさめられている。起業はこういった事例を知ってなお燃えてくる様なタイプでないとつとまらないのかも、と思う。 特に、フランチャイズ参加の失敗事例が興味深い。脱サラ後の独立の選択肢としてフランチャイズへの参加はよく挙げられる。しかし、その実体は全面的に本部が有利な契約内容や杜撰な売上予想など多くの問題を抱えている (すべてのフランチャイズがそうだとは思わないが) 。 ところで、本書...
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土屋賢二, われ笑う、ゆえにわれあり

一冊まるまる屁理屈と高度にひねた笑いとが続く。じつにくだらない (褒め言葉) 。いわゆる読者を選ぶ本なのだが、わかる人には絶対のお勧め。 ……哲学者って、みんなこんな人なのか?
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ボヘミア・オペラ カルメンの予習

この秋に来日するボヘミア・オペラ カルメンのチケットがとれたので予習をしている。といっても、既に何度も観ている有名作品なので、既に手元にあったDVDを見直しているだけだが。手元にあるカルメンのDVD、ととを見比べているが、どちらも甲乙つけがたく、自信を持ってお勧めできる。 カラヤン版は、40年前の録画のため衣装やメイクにやや古臭さを感じさせる部分はあるものの、歌唱と演奏は圧倒的な迫力。最近流行のアルコア版ではなく、グランド・オペラ版でこってりと楽しませてくれる。特に、グレース...
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ジョン・アレン・パウロス(著), 望月衛, 林康史(訳), 天才数学者、株にハマる

著者は数学者だが、数学のみならず投資家の心理をも踏まえて市場の様々な問題を解き明かす。中でも、著者自らがずるずるとワールドコム株に入れ込んでしまった過程などは、多少なりとも株式投資をしたことのある人ならば共感できるもの。 なお、具体的な株式投資の方法については全く触れられていないので、そういった手っ取り早い方法を求める向きにはお勧めできない。
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森達也, 職業欄はエスパー

前作のと同じく、テレビドキュメンタリーを元にしたノンフィクション。 清田益章、秋山真人、堤裕司といった有名超能力者を取材対象としているが、その超能力の真偽には触れない。超能力の真偽をテーマとしてしまうと、結局は信じるか信じないか、超能力の定義とは何か、といったところに終始してしまうばかりで、そんな企画は他にいくらでもある。 本書の興味深いところは、そういった泥沼的な論争ではなく、超能力者として生きることを選択した人々の生活にスポットを当てていること。特に、11歳の頃からテレビ...