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東野圭吾, 十字屋敷のピエロ

東野圭吾の初期作品。少し前のミステリらしいミステリが心地よい。 トリックだけをみると今ひとつだが、ピエロの人形視点の語りというアイディアは今なお新しい。
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服部まゆみ, この闇と光

ネタバレになるので詳しくは書かないが、仕掛けは実にお見事。文章も読みやすい。 登場人物の行動原理に少々無理を感じるのがやや難か。
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神田ぱん, 屋敷直子, さくらいよしえ, H岩美香, 鉄子の部屋

ムック的な軽めの鉄道読み物。 著者が全員女性という他に特筆すべきことはなし。
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寺澤英明, ウルトラライトハイキングギア

ウルトラライトハイキングを実現するための山用具カタログ。ブログ "山より道具" が初出の記事が多い印象。 ウルトラライトの思想は軽く触れるのみで、むしろ山用具への偏愛が強く感じられる。衣食住を広くカバーしており、いずれの用具も実際のリアルな使用感が伝わってくるのが良い。
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泉昌之, 食の軍師 (5)

一発ネタかと思っていたら意外に長期連載になってきた。 この巻は東京にある地方料理のお店を中心に巡る。手抜きの取材ではあるが、マンネリが許されるシリーズだとは思う。
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ダニエル・L・エヴェレット(著), 屋代通子(訳), ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観

いわゆる普遍文法の枠に納まらない (と主張される) ピダハン研究の第一人者による著作。一般向けの啓蒙書で、現地のエピソード中心のため、言語学の知識がなくても楽しめる。 他の多くの言語に見られる数の概念、創造神話、再帰、間接的な体験の表現といった多くの要素が欠けているとされるピダハンの存在には、専門の学者ならずともワクワクさせられる。また本書ではあまり詳しく語られないが、キリスト教の伝道師として現地入りした著者が逆に改宗に至ったというエピソードも実に興味深い。
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別冊宝島取材班, 住宅情報誌が書かない コワ~い不動産の話

コワ~い不動産の話やコワ~い不動産の話2の続編。 週刊誌的な煽りは相変わらずではあるが、不動産購入経験がない人間には思いつきもしないトラブル事例は勉強になる。
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井川楊枝, 封印されたアダルトビデオ

宗教的な理由、関係者の逮捕、ビデ倫の審査、事務所間のイザコザ、女優の急死など、様々な理由でお蔵入りとなったアダルトビデオのエピソード集。 興味本位で読み始めたが、単純なゴシップばかりではなく、表現者として限界に挑戦する姿も見えたりと侮れない。単純に読後感が最悪なエピソードも混じっているので耐性のない人は注意が必要。
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えびはら武司, 藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道

元藤子スタジオのアシスタントであったえびはら武司の自伝的マンガ。たかや健二のぼくの藤子スタジオ日記より、少しだけ前の時代にあたる。 主に藤本先生のアシスタントを務めていたこともあり、藤本先生の人柄が伝わってくるエピソードが多数。ファンならば間違いなく読むべき。
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棚園正一, 学校へ行けない僕と9人の先生

不登校の少年であった著者の自伝。 徹底して主観的な視点で、時間とともに変化している記憶も含まれていそうだが、それだけに当事者のリアルを感じる。他人がおそらくは何気なく言った一言が大きな影響を与えているのも切実に感じる。