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里崎智也, 非常識のすすめ

一時期は芸能人化していた里崎の自伝。あまり格好をつけず、過去の流されるような生き方や他チームの試合をほとんど見ないところまでも正直に書いているあたりは好印象。清水将海や橋本将といった同時期のライバルにほぼ触れていないのは本人の性格によるものか。興味深い。
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桜林美佐, 誰も語らなかった防衛産業

日本の防衛産業を扱った礼賛型ドキュメンタリ。防衛産業を担う大小の企業を取材しているのは良いのだが、正面からの取材で担当者が話した内容をそのまま無批判に記している印象が拭えない。もう少しジャーナリストとして批判的な目線もあればと思う。
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さやわか, AKB商法とは何だったのか

握手券をはじめとするAKB商法を題材にアイドル史を辿る。AKB48を構成する様々な要素の初出を追っていく過程は実に興味深い。AKB48大きな時代のうねりの中で生まれるべくして生まれたアイドルであると思えてくる。
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和田一郎, 僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

著者のブログの書籍化。表題通り、著者の後悔を素直に出した内容となっている。いわゆる旧来型の大企業で幸せな組織人人生を送るということに価値を見出している人ならば得るところがあるだろう。
comic

九井諒子, 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

竜の学校は山の上、ひきだしにテラリウムに続きもう一冊。これで初期作品は読み納め。純ファンタジーから学園モノまで幅広い短編集だが、どれもセンス・オブ・ワンダーを感じさせるひとひねりが効いているのが良い。
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神樹兵輔, 21世紀ビジョンの会, 知らないとソンする! 価格と儲けのカラクリ

ビジネスモデル本の体裁だが、実質は原価本に近いか。広く浅く様々な業界を眺めるには悪くない。著者が専門としている経済関係はともかく、農業や外食の安全性などの専門外の記述は不正確とまでは言わないまでも悪意が感じられるものが多いため話半分で。
book

ASIOS, 謎解き古代文明DX

謎解き 古代文明を再編集してコンビニ仕様のペーパーバックに仕立て直したもの。描き下ろしは少なめなので、すでに原本を読んでいる人は無理に買う必要はないだろう。読んでない人ならば十分に楽しめる。
comic

久住 昌之, 水沢 悦子, うえやまとち, 魚乃目三太, 土山しげる, ボブ吉村, 吉田健二, イシヤマアズサ, 吉沢きみお, 松本零士, 石ノ森章太郎, 藤子不二雄A, このマンガがすごい! Comics ラーメン大好き!

ラーメンをテーマにしたコミックアンソロジー。最近の食マンガブームに乗っかった本ではあるが、さりげなく大御所の作品を挟んでくるあたりがニクい。
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町山智浩, 教科書に載ってないUSA語録

週刊文春に連載のコラム "言霊USA" をペーパーバックとしてまとめたもの。アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らないが良かったので買ったまま長らく寝かせていた。その時々のhotな言葉を数ページで解説するスタイル。ややゴシップ寄りのネタが多めだが、いずれもアメリカの今がよく伝わってくる。澤井健の一コマ漫画も良い。
movie

武士の献立

武士の献立。加賀藩の包丁侍という美味しい題材ながら、映画としては今ひとつ。最後まで悪役の顔が見えず、映画としてのカタルシスがあまり感じられない。肝心の料理も見せ場の饗応料理が駆け足過ぎて楽しめない。