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隣のサイコさん 電波系からアングラ精神病院まで!

精神疾病全般を扱った別冊宝島。ややアングラ寄りなネタも多いこのジャンルはまさに宝島の得意分野か。執筆陣もある意味で豪華。かなりディープなネタもあり、気分を害する方もいると思われるので、読む際はご注意を。
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鬼頭莫宏, のりりん (7) (8)

ようやく本格的な自転車マンガの本題に入ってきた。自転車の交通法規の蘊蓄やビンディングシューズのあるあるネタなど、自転車乗りならば共感できる内容ばかり。
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福田里香(著), オノ・ナツメ(挿画), ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

映画やマンガでよくあるステレオタイプな表現のうち、特に食にまつわるものをまとめたもの。映画ファンにとっては常識的なものも多く、また特に網羅性が高いというわけでもないので、軽い読み物としてどうぞ。
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今尾恵介, 地図で読む戦争の時代

著者は古地図好きが高じて本職としてしまった方。全編から古地図への愛が感じられる。地図上の不自然な区割りの理由を探る、植民地の地図を読み解く、戦時改描の歴史など、軍事の歴史と密接に絡んでいる地図を眺めるのは実に楽しい。欲を言うならば、全編モノクロなのが残念。色が重要な意味を持つ地図だけでもカラーで収録して欲しかった。
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鈴木孝夫, 人にはどれだけの物が必要か ミニマム生活のすすめ

一種の環境本なのだけれど、あまり押し付けがましさがない。安易なRecycleに走るのではなく、その前のReuseやRepairを身近なところから徹底する姿勢には頭が下がる。
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木村剛, 投資戦略の発想法 2010

一種の投資教科書。トンデモ度は低く、最初の一冊としてもおすすめできる内容。強いて挙げるのならば、やや国内投資の比重が高すぎるのが難か。本書は2010年版だが、投資環境は2010年から少々変化しているものの、とるべき基本的な戦略は大きく変わっておらず今でも十分に通用する。
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山田賢治(著), 杉本=ヨハネ(編集), 熱帯魚の見た太陽

FT書房のゲームブックコンテストの大賞という触れ込み。わずか35パラグラフの小編ながら、ヒントに引っ掛けたジャンプを多用することで奥行きを広げ、マルチエンディングまで詰め込んでいるのはお見事。
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麻耶雄嵩, 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

今更ながら麻耶雄嵩のデビュー作を。この著者の作風がデビュー当初からのものであったことがよく分かる。本作もトリックを中心にツッコミどころがあり過ぎるが、麻耶雄嵩なので仕方がない。
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Magic 2015 – Garruk’s Revenge Expansion

Magic 2015 - Duels of the Planeswalkersの追加コンテンツ。Magic 2015 - Garruk's Revenge Expansion。Shards of Alaraが加わると共に、従来のPremium BoosterがBattle Boosterと名前を変え、通常のDuelで獲得できる様になった。やはり不評だったらしい。追加カードにより少々メタに変動がある。特に、shardlands (いわゆるタップイントライランド) が加わったのが...
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斎藤環, 世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

ヤンキーの "女性性" を柱に据えた論考集。定性的な分析のみでところどころ論理の飛躍が過ぎるが、切り口は興味深い。学術的な意味はさておき、読み物としては面白い。