computer

book

椎橋章夫, 自動改札のひみつ

一冊まるごと自動改札についての本。あまり類書がないので嬉しい。 著者はJR東日本の中の人のため、どちらかと言えば鉄道屋からの視点。なので、IT屋からみると少し不満な点も。情報のフォーマットなどの一番面白そうなところが "詳細については、セキュリティ上説明を省略する" として簡単にスルーされているのが残念。仕方ないが。 諸外国の自動改札との比較が実に面白い。日本の特殊事情であるラッシュ時の膨大なトラヒック (45~60人/分を想定して設計しているとのこと) をさばくために、様々...
book

安岡孝一, 安岡素子, キーボード配列QWERTYの謎

恥ずかしながら、私も本書を読むまでは「タイプライターのアームが絡むのを防ぐために、打ちにくいQWERTY配列が作られた」という俗説を信じていた。 本書は、タイプライターやテレタイプの歴史を丹念に追いかけることで、その俗説が誤りであることを示してくれる。また、その誤りを正すだけにとどまらず、件の俗説がどのように生まれ、一人歩きしてきたかについても徹底した調査を行っているのが興味深い。 圧巻なのはその参考文献の量。500件近くの文献を調べ上げた労力には素直に脱帽させられる。キーボ...
book

David Hawley(著), Raina Hawley(著), 羽山博(監訳), 日向あおい(訳), Excel Hacks プロが教える究極のテクニック100選

さすがにオライリーらしく、骨太なHackが並ぶ。 VBAを使用するものも多いので、そのあたりを触ったことがない人だと少々苦しいかもしれないが、手元に置いておいて損することはない一冊。とりあえず目次は眺めておいて、あとは必要なときにめくる使い方となりそう。
diary

歯医者

久しぶりに歯医者に行った。3年前に親不知を抜いて以来。 3年間の間に引っ越しているので、前回とは違う歯医者に行ってみる。前回と同様にネットで調べて評判が良さそうなところにした。現在のところで新規開業してから2年足らずの新しいところのせいか、院内のシステムに見所の多いところだった。 レントゲン写真は、撮影してすぐに各席のPCに配信されていた。クライアントはWindows XP。その手の専用ソフトを使用しているようで、PCの背面にはUSBのドングルが刺さっていた (患者の手の届く...
book

石畑恭平, コンピュータ麻雀のアルゴリズム AIインターフェイスと思考ルーチンを作る

半分くらいは、"まうじゃん for Java" 用の麻雀AIを作成するのに必要なインタフェースのマニュアル。将棋やチェスの世界と異なり、麻雀ではAI同士を対戦させるという仕組みが整備されていなかったが、これで状況が改善されると楽しくなりそう。 残り半分がお目当ての思考ルーチンの解説。サンプルプログラムという位置付けなのでそれほど凝ったものではなく、比較的シンプルな評価関数ベースのアルゴリズムのみ紹介されている。とはいえ、書籍の形で読めるものは少ないのでありがたい。
product

Let’s note CF-Y7

夏の終わりに、仕事用のノートPCをIBM ThinkPad X31からLet's note CF-Y7に乗り換えた。 以下、3ヶ月ほど使っての感想や小技などのメモ。 Windows XPのインストール CF-Y7はを今普通に買うとWindows Vistaモデルしかない (法人向けにはまだWindows XPモデルがあるがちょっと高い) 。Windows VistaモデルにWindows XPをインストールするには、ちょっと工夫が必要。 普通にWindows XPをCDからイ...
game

ベスプレ’00用 2007年度データ

毎年恒例 (2006年度, 2005年度, 2004年度, 2003年度) の、ベスプレ.NETの2007年度データがひっそりとfixされていた。 これを見ると、怪我人が出なければマリーンズが独走で優勝できていたのではないかと思えてくる。
book

斉藤和巳, ウェブサイエンス入門 インターネットの構造を解き明かす

表題のウェブサイエンスというのは、ウェブサイトの検索ランキングの最適化、ウェブネットワークの可視化、ウェブのトピック抽出、ウェブの成長モデルの作成などの技術の総称。 各技術がそれぞれ20ページほどにまとめられているので非常に読みやすい。それでいて、そのアルゴリズムや数式が (少なくともシンプルな手法については) きちんと押さえてあるのでこの分野の入門書としては良いかもしれない。
book

青木峰郎, Rubyist Magazine 出張版 正しいRubyコードの書き方講座

るびまの青木さんの連載をまとめたもの。 ある程度Rubyを理解している人がステップアップするにはうってつけの一冊。実際のコードを添削する構成なので、多くの人が陥りやすい間違いを効率的に学ぶことが出来る。特に、あまり文書化されることがない暗黙のルールが多く示されているのは嬉しい。 相変わらずの青木節も、ファンにはたまらない。おすすめ。
book

保木邦仁, 渡辺明, ボナンザVS勝負脳 最強将棋ソフトは人間を超えるか

2007年3月に公開対局が行われたボナンザと渡辺明竜王。その当事者達がコンピュータ将棋を語る。 学生時代になどを愛読していた人間として、ついに曲がりなりにもタイトル保持者といい勝負をするところまで到達したというのは感慨深い。 一般向けの新書なのでボナンザのアルゴリズムの詳細は省略されているが、そのエッセンスは十分に堪能できる。おすすめ。