education

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大津由紀雄, 鳥飼玖美子, 小学校でなぜ英語? 学校英語教育を考える

当時導入の議論の真っ最中であった小学校への英語教育導入について、懐疑的な立場から。小学校への英語教育導入の根拠とされている「早く始めるほどよい」が幻想であるという議論に始まり、そもそも真のコミュニケーション能力とは何か、学校英語教育が何を目指すべきなのかまでを検討する。小冊子なので踏み込んだ議論はできていないが、その要旨は十分に納得できる。良書。
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蛇蔵(構成・漫画), 海野凪子(原作), 日本人の知らない日本語

日本語教師によるエッセイマンガ。体系だった本ではなく細切れのエッセイなので日本語本としてみるとあまり見るところはないが、さらりと読むマンガとしては文句なし。
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中村澄子, 中村澄子が教える TOEIC(R) テスト スコアアップ131のヒント

書いてあることは一つだけで、TOEICは英語の勉強ではなくTOEIC専用の勉強をしないと高スコアは望めない、ということ。具体的な問題やテクニックは関連書籍へのポインタが貼られているだけなので、一冊で完結していない。また、出題傾向の情報が載っているのは良いが、統計的な数値が一切無いので、著者の感覚だけで語られている様に感じてしまう。
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視覚デザイン研究所(編), わかりやすくて効果的 Webデザイン基礎講座

7日間でマスターするレイアウト基礎講座や7日間でマスターする配色基礎講座の姉妹品。Webに関する技術的な解説やユーザビリティの話は一切なく、あくまでも単一ページの見え方だけに絞った内容。2000年の出版物なので例題のページがまだまだ素朴だが、基本的なデザインの方針はそれほど古くなるものでもない。
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平塚晶人, 入門講座 2万5000分の1 地図の読み方

恥ずかしながら告白すると、普段トレイルランニングのトレーニングで山に入る際は、登山地図やGPSは持っていくものの2万5000分の1地図は持っていなかった。しかしそれでは、著者の指摘する通り、分岐という点と登山道という線を追うだけになりがちで、山を立体的に捉えることができない。もちろん、トラブル時の対処にも大きく差が出てくる。耳が痛い。本書は、2万5000分の1地図の読み方を基礎から教えてくれる。本文を読みつつ、100枚近い地図を含む別冊地図帳をめくり、尾根や沢をなぞり、コース...
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視覚デザイン研究所(編), 7日間でマスターするレイアウト基礎講座

7日間でマスターする配色基礎講座の前作に当たる本。本当の基礎の基礎の部分なので、デザインを学んだことがない人向け。よくありそうな "ダメな例" とその改善例を対比させるスタイルは非常にわかりやすい。
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視覚デザイン研究所(編), 7日間でマスターする配色基礎講座 (Design beginner series)

昨年、職場の関係で配色の研修を受けた際に買った本。読もう読もうと思いつつ、積まれたままとなっていた。読む前にある程度基礎的な色相環図などを頭に入れておく方が望ましい。それらの基礎を押さえた上で実践的な配色を学ぶには申し分ない。教科書的な理論の説明よりも、実例を見せることに重点を置いているのでわかりやすい。
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谷岡一郎, はじめての刑法入門

著者買いだが、他の著書に比べると少々キレがないか。雑多に盛り込みすぎで、散漫な印象。この著者ならば、賭博罪あたりに絞って一冊書いてしまった方が魅力的だったのではないか。
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松村劭, 14歳からの戦争学

14歳向けかというと微妙だが、内容はまとも。平和を望むならば、ただ戦争反対と叫ぶのではなく戦争を学ぶ必要があるという考え方はもっと理解されても良いと思う。なお、購入の際はタイトルが似通っていると間違えないように注意。
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藤田一郎, 脳ブームの迷信

本物の脳研究者である藤田一郎による脳ブーム懐疑本。ワープロ打ちそのままの様な男らしい書式だが内容は本物。