fiction

book

橘玲, タックスヘイヴン Tax Haven

橘玲お得意の金融小説。租税回避ネタを中心に、ミステリ、ロマンス、アジア紀行と要素を詰め込みすぎている感はあるが、やはり一気に読ませる力がある。おすすめ。
book

東野圭吾, 変身

ストーリーにはあまり意外性がないが、一人称視点での主人公の心理描写は見事。娯楽小説としては申し分ない。
game

STEINS;GATE

発売5周年記念サマーセールの時に購入して放置していたSTEINS;GATEをようやくプレイ。ほぼ一本道なので、あまりゲームを遊んでいるという感覚がなく、ビジュアルノベル気分。設定もキャラクターも癖がある作品なので好き嫌いは分かれると思うが、巷で言われているようにストーリーの質はなかなか。
book

山本弘(著), 徒花スクモ(イラスト), 詩羽のいる街

山本弘にしては珍しい、SF要素少なめの現代劇。小説としての構成はさすがで、所々にちりばめられた伏線や小ネタが良い味を出している。最近の趣味を反映してか、アニメ文化の知識がないと面白さが分からないと思われる部分が散見される。また、著者の思想が強めに出ている作品なので、やや読者を選ぶかもしれない。
book

殊能将之, 黒い仏

石動戯作シリーズの一作で、美濃牛と鏡の中は日曜日の中間にあたる作品。各種のレビューで賛否両論となっている理由がよく分かる。ミステリとして成立しているかも意見が分かれるところだろう。
book

殊能将之, 鏡の中は日曜日

時を越えて何重にも入り組んだ構成と、それを生かしたトリックが見事。ミステリファンからはアンフェアという声が上がるのも理解できるが、丹念に読み返すと許容範囲に思える。
book

Lynd Ward, Mad Man’s Drum: A Novel in Woodcuts

120枚の木版画により語られる不思議な物語。David A. Beronäによる冒頭のIntroduction以外は一切文字もなし。丹念に読めばおおまかなストーリーは理解できるが、中盤以降の細かな解釈には確信が持てない部分が多い。笛吹きの正体は何か、昆虫学から天文学への転向の意味するところは何か。
comic

西原理恵子, いけちゃんとぼく

パーマネント野ばらの様な情緒派マンガかと思って読んでいたら最後に見事に裏切られた。帯のコメントにもあるように、再読して初めて意味がわかる仕掛けがそこかしこに散りばめられている。ぜひ繰り返してじっくり読んで欲しい。
book

岡田淳, 竜退治の騎士になる方法

児童書だがこれがなかなか。小学生ものと思わせつつ、さりげない笑いを交えながらファンタジー世界に持ち込む展開は見事。少々説教臭くはあるが、それがまた良いところ。
book

殊能将之, 美濃牛

前作のとはだいぶ毛色が違い、王道のミステリー。舞台設定や登場人物の多さも横溝正史的。700ページ超の分厚い文庫本だが、一気に読ませるのはさすが。