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松岡絵里(著), 吉田友和(写真), 世界の市場

海外の市場を訪ね歩いたビジュアル本。構成に意思が感じられず、また解説文も新しい視点がなく退屈だが、写真の質は悪くない。雑誌感覚でどうぞ。
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夏坂健, 美食・大食家びっくり事典

主に西洋史と中国史の食に関するエピソードを集めたもの。いかにもな法螺話も多いが、それが良い味を出している。出典や参考文献などと野暮なことを言ってはいけない。
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中川基, ニセモノ食品の正体

インジェクションビーフや代用魚など、偽装食品とまでは言わないまでもホンモノとは言い難い様な食品を集めたカタログ本。解説は中立的で、この種の本にありがちな "添加物=悪" といった短絡的な思考や無意味な自然信仰などはほとんど見られない。ニセモノ食品の長所である破棄の削減やコスト低減と短所である栄養バランス等の問題の双方がきちんと押さえられており、好感が持てる。
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グレッグ・クライツァー(著), 竹迫仁子(訳), デブの帝国 いかにしてアメリカは肥満大国となったのか

装丁は軽めだが内容は硬派。米国が肥満社会となるまでの過程を、農業行政、ファストフード業界、食品業界、教育界と多くの視点から丹念に追いかけていく。現状に至った要因は単一のものではなく、様々な原因が絡まり合っていることがよく分かる。肥満のリスクに関する記述も十分。
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松本圭司, チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ

B級グルメ本だが、チェーン店に絞ったところがミソ。良さそうなメニューが見つかったら気軽に近場で試せる。カラーページ数の抑制の都合からか、写真のレイアウトが妙なのが残念。
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秀良子, おしゃべりは、朝ごはんのあとで。

外食での朝食をテーマにしたゆるめのエッセイコミック。表紙は一見BL風だが、主役はこの男性ではなく作者である黒い小人の方。食べ歩きの企画自体に新味はないが、マンガとしての完成度は高く、くすりと笑える小ネタも多い。
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西川魯介, まかない君

日常系の料理マンガ。少々ユルめの小ネタが良い。レシピもかなり実用的。単行本は1巻のみだが、続編はヤングアニマルDensiにて公開中。
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安藤百福発明記念館(編), 転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福

日清食品創業者の安藤百福の伝記と語録をまとめたもの。今季の日清食品の株主優待で配布された。関係者の編集ということもあり、あまり客観的なドキュメンタリーではなく宣伝色が強いが、その波瀾万丈な生き方は読み物として十分に面白い。
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藤本建二, 核と女を愛した将軍様 金正日の料理人「最後の極秘メモ」

金正日の料理人の続編にあたる本。表題は釣りで、核の話も女の話も申し訳程度。前作と重複する部分もやや多い。
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おさけ日和

居酒屋から家飲みまで、お酒に関する小ネタを集めた企画本。軽く雑誌気分でどうぞ。