food

comic

荒川弘, 銀の匙 Silver Spoon (1)

中勘助ではなく、荒川弘のマンガの方。農業高校ネタは面白いが、百姓貴族と被るところが多いのはご愛敬。
diary

シンガポール

お仕事でシンガポールへ。実はシンガポールへ来るのは初めて。肉体的な意味だけで言うと、欧米に比べて非常に楽な旅今は羽田からの直行便が出ているので、成田に行かなくて良いのがありがたい片道7時間強のフライトは少々長いが、時差が1時間しかないので時差ボケなしもともと小さい国の上、空港が地下鉄に直結しているので、市中心部へのアクセスも良好EZ-linkカード (日本のSuicaの様なもの) を買っておくとさらに便利唯一キツいのはその暑さ。この季節でも半袖短パンが快適食もあまりストレスを...
book

久住昌之(監修), 水沢悦子(画), 花のズボラ飯 うんま~いレシピ なぜ、ズボラ料理なのに泣くほどうまいのか

花のズボラ飯の便乗本。マンガに登場した料理 (やその派生料理) を作ってみました、というだけの本なのだが、プロのフードスタイリストの技術はやはり大したもの。卵かけご飯やレトルトのシチュー (原作はこんな料理多数) もそれなりに見えてくる。
comic

左剛蔵, アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編

ブログを元にした行脚マンガ。そもそもなぜ行脚に出るかの説明は一切なしで始まるなど、ブログを読んでいない人には着いていけない部分もあるが、内容はそれを補って余りあるほど。はっきり言ってしまうとひたすら歩くだけの内容はある意味退屈ではあるのだが、旅というのは本来そういうものではないかと思えてくる。地味ではあるが、旅先の各地に感謝の気持ちが感じられるのも好印象。
book

子安大輔, ラー油とハイボール 時代の空気は「食」でつかむ

外食系コンサル本。事例分析が中心なのは良いのだが、分析が後付け的なものばかり。さらりと目を通す読み物としては及第点。
comic

湯浅ヒトシ, けずり武士 (1)

大江戸活劇のフリをしたグルメマンガ。現代基準で見ると素朴な料理ばかりだが、どれもこれも実に食欲をそそるものばかり。活劇の方はベタなストーリーではあるが水準以上。
book

久住昌之, 食い意地クン

久住さんお得意の食エッセイ。新味はないが、安定した面白さ。今回は泉晴紀さんではなく本人自ら (おならブー太名義で) 挿し絵や装丁も手がけているが、これもヘタウマ系でなかなか。
book

遠藤秀紀, ニワトリ 愛を独り占めにした鳥

ニワトリの産業的な位置付けを枕に、セキショクヤケイに始まるそのルーツを追う。雑学的な意味で面白いのが、意外と知られていない現代のニワトリの産業的価値。経済的な競争力を得られる様に改良され尽くした採卵鶏は生後160日後から年間300個のペースで産卵し、肉用鶏に至っては生後わずか50日で3kg台半ばに達する。しかしながら、そのニワトリの原種のセキショクヤケイの性質は到底家禽に適したものではなく、どの様な動機で家禽化が進められたかが本書の興味となる。その推論過程は知的好奇心をそそる...
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新開省二, 50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! 「低栄養」が老化を早める

著者は疫学の専門家。その観点からは、粗食中心の高齢者よりも栄養十分な食事を取り活動的な生活をしている高齢者の方がむしろ健康長寿を保っている。この結論は当たり前と言えば当たり前なのだが、粗食の健康イメージを刷り込まれているとその当たり前を見失いがち。
book

西川潤, データブック 食料

食料をテーマにした冊子だが、農業と畜産がほぼ全てを占めており、水産はほんの付け足し程度。また、全体的に悲観的なトーンに偏っている点や、現代の農業とは切り離せない経済の問題も申し訳程度にしか触れられていないのがやや難。それでも、世界の農業を俯瞰できる内容となっており、トンデモ度も低めで資料も充実しているので、この分野を学ぶ一冊目として読むには悪くない。