book 久住昌之(監修), 水沢悦子(画), 花のズボラ飯 うんま~いレシピ なぜ、ズボラ料理なのに泣くほどうまいのか 花のズボラ飯の便乗本。マンガに登場した料理 (やその派生料理) を作ってみました、というだけの本なのだが、プロのフードスタイリストの技術はやはり大したもの。卵かけご飯やレトルトのシチュー (原作はこんな料理多数) もそれなりに見えてくる。 2011-11-27 book
comic 左剛蔵, アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編 ブログを元にした行脚マンガ。そもそもなぜ行脚に出るかの説明は一切なしで始まるなど、ブログを読んでいない人には着いていけない部分もあるが、内容はそれを補って余りあるほど。はっきり言ってしまうとひたすら歩くだけの内容はある意味退屈ではあるのだが、旅というのは本来そういうものではないかと思えてくる。地味ではあるが、旅先の各地に感謝の気持ちが感じられるのも好印象。 2011-11-15 comic
book 子安大輔, ラー油とハイボール 時代の空気は「食」でつかむ 外食系コンサル本。事例分析が中心なのは良いのだが、分析が後付け的なものばかり。さらりと目を通す読み物としては及第点。 2011-11-07 book
comic 湯浅ヒトシ, けずり武士 (1) 大江戸活劇のフリをしたグルメマンガ。現代基準で見ると素朴な料理ばかりだが、どれもこれも実に食欲をそそるものばかり。活劇の方はベタなストーリーではあるが水準以上。 2011-11-05 comic
book 久住昌之, 食い意地クン 久住さんお得意の食エッセイ。新味はないが、安定した面白さ。今回は泉晴紀さんではなく本人自ら (おならブー太名義で) 挿し絵や装丁も手がけているが、これもヘタウマ系でなかなか。 2011-10-29 book
book 遠藤秀紀, ニワトリ 愛を独り占めにした鳥 ニワトリの産業的な位置付けを枕に、セキショクヤケイに始まるそのルーツを追う。雑学的な意味で面白いのが、意外と知られていない現代のニワトリの産業的価値。経済的な競争力を得られる様に改良され尽くした採卵鶏は生後160日後から年間300個のペースで産卵し、肉用鶏に至っては生後わずか50日で3kg台半ばに達する。しかしながら、そのニワトリの原種のセキショクヤケイの性質は到底家禽に適したものではなく、どの様な動機で家禽化が進められたかが本書の興味となる。その推論過程は知的好奇心をそそる... 2011-10-14 book
book 新開省二, 50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! 「低栄養」が老化を早める 著者は疫学の専門家。その観点からは、粗食中心の高齢者よりも栄養十分な食事を取り活動的な生活をしている高齢者の方がむしろ健康長寿を保っている。この結論は当たり前と言えば当たり前なのだが、粗食の健康イメージを刷り込まれているとその当たり前を見失いがち。 2011-10-11 book
book 西川潤, データブック 食料 食料をテーマにした冊子だが、農業と畜産がほぼ全てを占めており、水産はほんの付け足し程度。また、全体的に悲観的なトーンに偏っている点や、現代の農業とは切り離せない経済の問題も申し訳程度にしか触れられていないのがやや難。それでも、世界の農業を俯瞰できる内容となっており、トンデモ度も低めで資料も充実しているので、この分野を学ぶ一冊目として読むには悪くない。 2011-09-25 book
comic 久住昌之(原作), 水沢悦子(漫画), 花のズボラ飯 久住昌之の新作。掲載誌のEleganceイブを店頭で見たことがないので単行本で一気読み。絵柄は今までコンビを組んできた漫画家とは毛色が違い好き嫌いが分かれそうではあるが、中身はいつもの久住昌之。主人公の台詞を見ていると、まるで自炊の出来る女井之頭五郎。 2011-09-22 comic
comic 泉昌之, 食の軍師 最近の久住昌之は谷口ジローや水沢悦子にも原作を提供して仕事の幅を広げているが、やはり泉晴紀とのコンビは別格。特に本作は初期作品の "夜行" を思わせるようなディテールに凝った作品で、自然と笑いがこみ上げてくる。 2011-09-20 comic