food

comic

花輪和一, 刑務所の中

自身の刑務所体験を綴った漫画。制約の多い刑務所の生活なのだが、あまり悲壮感がなくユーモアすら感じる内容。特に食に関するエピソードが多いのは、やはり刑務所内の生活の楽しみはそれくらいしかないからか。
book

玉村豊男, 健全なる美食

自身で農園も営んでいる著者によるレシピ集。ただのレシピの羅列だけではなく、その料理が生まれるまでの背景や、その料理に本質的に必要なのは何であるのかが述べられているのは楽しい。ただし、実際に作ろうと思うと少し敷居が高そうなものが多いのも事実。普段の食事というよりはもてなし用の料理か。
diary

ギガプリン

S藤先輩宅にて祭り。実物はさすがにインパクトがあり、皿にプッチンした瞬間に歓声があがる。ビールに合わない点を除けば、お祭りには最適。子供がいればもちろんのこと、大人だけでも盛り上がる。お祭り後に、なぜか大人の本気ドンジャラ (ドラえもん) がはじまる。オールマイティ牌やひみつ道具牌など、麻雀に慣れた身には信じられないルールの数々が実に楽しい。
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とり・みき, 冷食捜査官(1)

今まで断片的には読んでいたのだけど、この度まとまった形で読むことができて非常に嬉しい。SFハードボイルドとナンセンスギャグのバランスはやっぱり見事の一言。
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土山しげる, 極道めし

3巻までまとめ読み。刑務所の囚人たちが年に一度の楽しみであるおせち料理をかけて旨いものの話をする、というその設定だけでもう勝ちは決まったようなもの。どれもこれも庶民的な料理なのだが、このシチュエーションと土山先生の絵で迫られるともうたまらない。おすすめ。
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辻原康夫, 食の歴史を世界地図から読む方法 イラスト図解版 料理や食材の意外なルーツがわかる

今では当たり前となっている古今東西の食文化が、どこから来たのかルーツを探る雑学本。タイトルの通り、世界地図ベースで食文化の分布や伝播が説明されるので、内容を俯瞰的につかみやすく非常にわかりやすい。
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朝時間.jp, みんなの朝ごはん

朝時間.jpの朝ごはん情報をまとめたもの。レシピも、読者からの投稿も、世界の朝ごはんも中途半端なまとめ方だけど、一つくらいは自分の朝ごはんに生かせる工夫が見つかるかも。
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タイ・トレッドウェル(著), ミッシェル・バーノン(著), 宇佐和通(訳), 死刑囚 最後の晩餐

アメリカには死刑前の最後の食事を囚人がリクエストできるという制度がある。そこでリクエストされた食事の実例、という非常に興味深いネタなのだが、あまり生かせていないのが残念。多数の囚人の最後の晩餐とその犯罪歴が淡々と並べられるだけで、その食事をリクエストするに至る思考などはほとんど触れられていない。
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日本一美味しいカレーを探せ! 首都圏版 YAHOO!JAPAN×ぴあpresents (ぴあMOOK)

いただきもの。お店の情報よりも、レシピやスパイス図鑑などの小ネタが嬉しい。
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松永和紀, メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学

特に食に関する話題を中心としたメディアリテラシー本で、食卓の安全学の続編的な内容。類書に比べてあまり目新しい視点はないが、毒性学の基本 (用量依存性) 、添加物の安全性、オーガニック食品のリスク (天然農薬) 、伝統食の過剰な美化など、マスメディアの報道で誤解されがちな内容がよくまとまっている。また、本書中で紹介されている食品安全情報blogも必読。