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爆笑問題, 日と米 爆笑問題の日本史原論

さらっと読めるのは良いのだけれど、本題と関係なさ過ぎるボケが多くちょっと辟易する。章間の関連書籍の紹介が地味に良いが、こちらはライターの田中聡の手に依るもの。
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黄文雄, 満州国は日本の植民地ではなかった

台湾人の著者による著作で、親日反中という思いが強く出すぎているがために自虐史観に染まった人には叩かれそうなところが多いが、主張は一応の筋が通っている。
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玉村豊男, 世界の野菜を旅する

野菜の歴史書でもあり、エッセイでもあり、旅行記でもある不思議な本。著者の教養がそこかしこから滲み出ており、とにかく知的興味をかき立てられる。
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中野京子, 怖い絵3

このシリーズもついに完結編。シリーズを通じて、絵画の見方が学べたのは有意義だった。現代芸術はともかくとして、近代以前の絵画はきちんと時代背景を学ばないとその本当の怖さは分からない。
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歴史ミステリー研究会, 封印された日本の離島

現地取材なしで掻き集めた情報で安易に作られた企画本だが、気軽に眺めるには悪くない。
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山本武利, 日本兵捕虜は何をしゃべったか

主に太平洋戦争中の日本兵捕虜からの情報流出を追った本。太平洋戦争中の日本軍の捕虜教育の杜撰さはよく知られるところだが、その他にも遺棄された作戦命令書や日記からの情報流出も連合軍側に多くの情報をもたらしている。当時の日本軍は国内や植民地での防諜には力を注いでいたものの、前線からの情報流出の認識が遅れ、気付いた後も伸びきった前線に指令を徹底できなかったことが見て取れる。米国側の視点からもよく調査されており、日本語の文書解読や尋問を担当するATIS (Allied Translat...
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ヤマザキマリ, テルマエ・ロマエ I

売れ筋のマンガを読むのはミーハーな様で悔しいのだが、これが憎たらしいくらい面白い。日本の風呂・トイレ文化を外の視点から眺めると、そのガラパゴス的な進化がよく見える。
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荒俣宏, 想像力の地球旅行 荒俣宏の博物学入門

主に近代の博物学がどのように発展してきたかを大きな流れで掴める。まだまだ未知の世界があった頃の世界探検の興奮が伝わってくる良書。さすが荒俣先生というべき蔵書の数々から採られた図版も眺めているだけで楽しい。
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斎藤美奈子, 戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る

戦時中の記録のうち、婦人雑誌のレシピに目を付けたのは見事。ただし、資料をまとめましただけで終わってしまっているのが少し残念。この手の企画には、実際に試作・実食しての評価を期待してしまう。巻頭カラーに少しだけ当時のレシピに沿って調理した写真が掲げられているが、あまり本文とリンクしていない。
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ヘンリー・ペトロスキー(著), 忠平美幸(訳), フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論

少々狙い過ぎな邦題 (原題は "The Evolution of Useful Things") な気もするが、内容も翻訳も非常に真っ当。表題の食器類の他に、ペーパークリップ、ファスナー、プルタブなど、身近な実用品の進化の歴史を追うことで、"形は機能に従う" という定説を見直そうという試み。デザインに少しでも関連のある仕事をしている人ならば読んで損はない。