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海上自衛隊(協力), 海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48

海上自衛隊のカレーレシピ集。 企画は良く海上自衛隊の強力も得られているのだが、単なるレシピ集に終わってしまっているのがやや残念。もう一工夫が欲しかった。
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ポール・コリアー(著), 甘糟智子(訳), 民主主義がアフリカ経済を殺す

最底辺の10億人の続編的内容。 最底辺国の独裁者の視点に立って民主主義を取り入れる際のオプションを検討する思考実験は、見事に彼らの行動原理をあぶり出しており興味深い。 翻訳はあまり読みやすいものではなく、特に抽象度の高い部分はかなり苦しい。
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岡田壱花(作), 富田安紀子(画), 日之丸街宣女子

画はどことなく安永航一郎風味と思って調べてみたら、ファンロード出身者であったか。 マンガとして面白いかと言われると少々疑問ではあるが、啓蒙書としては比較的良いつくり。
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吉田一郎, 世界飛び地大全 不思議な国境線の舞台裏

世界飛び地領土研究会の書籍化。企画の勝利と言える作品で、数奇な運命を辿った数々の土地をその歴史と共に楽しめる。机上の調査のみの本で現地の訪問などはないが、その土地の歴史を俯瞰するための本なのであまり気にならない。また、この種の本にしては政治的な姿勢が中立なのも良い。 編集はかなり甘めで、あまり読みやすい本ではない点が残念。せめて文体くらいは統一して欲しい。地図も見やすいものではない。
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桜林美佐, 誰も語らなかった防衛産業

日本の防衛産業を扱った礼賛型ドキュメンタリ。 防衛産業を担う大小の企業を取材しているのは良いのだが、正面からの取材で担当者が話した内容をそのまま無批判に記している印象が拭えない。もう少しジャーナリストとして批判的な目線もあればと思う。
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魚乃目三太, 戦争めし

少々毛色の違った食マンガで、太平洋戦争中の食をテーマにしている。 一見実話風だが、目次の下に小さく書かれている通りあくまでも "事実をもとにした創作秘話"。どこまでが事実かはわからないものの、純粋にフィクションと割りきって読む分には文句なしに面白い。
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FAMA(編集), P3 art and enviroment(翻訳), 柴宜弘(監修), サラエボ旅行案内 史上初の戦場都市ガイド

旅行案内の体裁でサラエボの戦場の現実を紹介した本。紛争中の1994年の出版 (原著は1993年) 。 皮肉の効いた解説と力のある写真の組み合わせが見事。
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瀬谷ルミ子, 職業は武装解除

国連や様々なNGO/NPOで活躍されている著者の自伝。NPO/NGOと聞くだけで胡散臭さを感じる向きも多いと思うが、こちらはきちんと活動している方。 本書では思想面はあまり深く触れないが、もう少し即物的な各種の団体の渡り歩き方やきっかけの作り方などは学べるところが多い。
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許成準, 超訳 孫子の兵法

孫子の兵法の解説本だが、かなり思い切った現代語訳を試みている。 所々出てくる事例はややコジツケ感があるが、そこさえ目をつむれば悪くない。孫子の兵法のエッセンスはきちんと感じられる。
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日下公人, 人間はなぜ戦争をするのか 日本人のための戦争設計学・序説

道徳のレベルではない、もう少し現実的な戦争論。 後半のifの積み上げはさすがにややご都合主義に過ぎると感じるが、総論としては納得できる内容。