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ニコ・ニコルソン, ナガサレール イエタテール

東日本大震災からの自宅再建マンガ。悪いことは重なるもので家族の問題が次々に襲いかかるが、共済や保険の備えがしっかりしていたおかげで金銭的に逼迫していないのが救い。マンガも明るいタッチであまり悲壮感なく読める。
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マティアス・ビンズヴァンガー(著), 小山千早(訳), お金と幸福のおかしな関係

経済学者による幸福論。 カーネマンらによる幸福研究はセックスなどの行動が幸福感を向上させることを明らかとしたが、ブランチフラワーやオズワルドの調査では収入とセックスの頻度には関係がないことがわかっている。人を幸福にする他の行動も、収入とともに増えるどころかむしろ減っている。 ランク付けはさまざまな活動をステータス競争へ変え、内在的なモチベーションを殺し、その活動に関わる人々の幸福度を下げる。フィギュアスケート、学術研究などが代表例。 トレッドミルは経済成長の源泉でもあるが、同...
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クラウディア・ハモンド(著), 木尾糸己(訳), MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実

行動経済学や心理学の研究成果をもとにお金と心の関係を探る。 金銭的インセンティブの研究から、出来高制の報酬はある水準を超えるとうまく機能しなくなることがわかっている。人は報酬の対象とならない努力をしようとしなくなる。 子供の教育に関する研究も面白い。単に良い成績にお金を出すのではなく具体的な課題の達成にお金を払うことが成績向上につながる。また、子供の成果を褒めるよりも、努力や取り組み方を褒める方が効果的。 金銭感覚が似ている夫婦は幸福度が高い。離婚の先触れとなる最大の要因はお...
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安間伸, ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 2016

2003年版を大幅に改訂したもの。この10数年で大きく変わった投資税制を反映し (2003年時点では株式や投資信託の譲渡損失と配当金や分配金の損益通算すらできなかった) 、戦略も大きく練り直されている。 円MMF、公社債投信、利付債、割引債などが株式や投資信託との損益通算ができるようになった今、預金をする理由はなくなった。 複数の特定口座があれば、申告不要制度を最大限に活用できる。都合の良い特定口座だけを確定申告すれば良い。 雑所得になる投資はしない方が良い。どうしてもしたい...
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岡本吏郎, 会社にお金が残らない本当の理由

中小企業向けの経営指南書。 経営の最終到達点は1円でも多くお金を残すことと説く。これは内部留保を増やすことと同義。これだけ聞くと当たり前に聞こえるが、節税のために目一杯役員報酬を払っている場合は、そこに再投資のための内部留保が含まれていることを忘れがち。役員報酬はあくまでも合法的裏金に過ぎない。 銀行よりも仕入先、友人、親戚を大事にしろというのは同意できる。すべてがゼロになって再起を図るときに協力してくれる大事な人を道連れにしてはいけない。 決算書の利益は税金を取るための数字...
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フェリックス・デニス(著), 井口耕二(訳), 本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて

デニス・パブリッシングで財を成したフェリックス・デニスによる金持ちになるノウハウ。 ビジネスの立ち上げに成功して大富豪までのし上がるにはある種の狂気が求められる、というのが一読しての印象。著者が最初に掲げている金持ちになれる条件は、どれも大きな犠牲を伴うものばかり。それも長時間働く気概があることや失敗のおそれと正面から向き合うことなどはまだしも受け入れられる人が多いだろうが、家族に心配をかけても仲間や友達に軽蔑されてもかまわないと言い切れる人は少ないだろう。 自分の会社の持ち...
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ボード・シェーファー(著), 瀬野文教(訳), イヌが教えるお金持ちになるための知恵

お金との付き合い方の基本をサクセスストーリー仕立てで。 やりたいことや欲しいものを明確にすること、他人が抱えている問題を解決することがビジネスになること、といったお金持ちになるための基本をわかりやすく伝えてくれる。後半の投資信託の話はやや楽観的すぎる (確実に平均12%の利回りが得られるかのように書かれている) ので注意。
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KAPPA, 超・株式投資

東大卒医師が教える科学的「株」投資術の続編。 まずは長期投資でリスクが減るという説の検証。リスク (ボラティリティ) の絶対額は投資期間長期になればなるほど広がるという考えてみれば当たり前の話。 期待リターンが同じであっても 標準偏差が大きいほど損する投資家が増えることが示され、投資対象の標準偏差が非常に重要であることがよく分かる。やはり長期投資の優位性はリスク低減よりも売買コストの削減や課税繰延効果などにあると考えるべきだと思う。 いくつかのアノマリーについても検証されてお...
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岩田昭男, キャッシュレスで得する! お金の新常識

キャッシュレス決済を活用してポイント還元などで得しようという情報本。 Web上に散らばっている情報を追うのはなかなかしんどいので、一覧できるのはありがたい。ただしすぐに風化しそうな小ネタが中心なので、雑誌感覚でどうぞ。
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ルイズ・アームストロング(文), ビル・バッソ(絵), 佐和隆光(訳), 続・レモンをお金にかえる法

レモンをお金にかえる法の続編。 前回の経営学から打って変わって経済学のお話。インフレと不況の発生メカニズムとその対処法が主題。ケインズ主義の立場からの対策のみだが、巻末の解説で訳者がその限界にきちんと触れているのは良心的。