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ティム・ブールキン(著), ニコラス・マンゴー(著), ジョン・ボリンジャー(序文), 森山文那生(訳), プロ・トレーダー マーケットで勝ち続ける16人の思考と技術

表題ともなっているプロ・トレーダー (原題はTraders at Work) とは、短期売買を中心とした専業トレーダーのことらしい。当然、テクニカル分析を武器にしている人々が中心となる。ほぼインタビュー集で、総括的な話は巻末に軽くまとめがある程度。 インタビュー対象者をどのように選んだのかは不明だが、少なくとも現時点までマーケットで生き残っている点は共通している様子。マーケットからの脱落者との比較がない以上、生存者は再現性がある技術を持っているのかただのじゃんけん大会の優勝者...
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安田二郎, すがやみつる, 一番わかりやすい株入門 コミック版

すがやみつるが児童マンガから実用書マンガや小説に軸足を移し始めた時期の作品。1985年の発行なので、ゲームセンターあらし完結から2年後にあたる。 今読んで役に立つ情報があるわけではないが、当時の雰囲気を知るための歴史資料として読むと面白い。まだネット証券もなく、インデックスファンドも一般的ではないある意味牧歌的な時代の空気がよく伝わってくる。投資家に優しくない当時の税法も隔世の感がある。
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本多静六, 私の生活流儀

私の財産告白に続いてこちらも。 資産運用を主題に据えた前書を補完する作品で、健康長寿法や暮らし方を扱っている。近代的な医学や栄養学と照らして正しいかは疑問なところもあるが、そのムリ・ムダのない生活スタイルは、資産の種銭を作る上で必ず役に立つだろう。
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ティモシー・フェリス(著), 田中じゅん(訳), 「週4時間」だけ働く。

かなり豪快なアウトソーシングにより、労働時間の削減を目指す方法論。かなりプライベート寄りな雑務までアウトソーシングしようという発想は自分にはないものだったため、強い刺激を受けた。 実現のために必要な各種サイトが示されているのも良い。ただし、基本的に英語限定のサービス中心であるのと、現在では少し古くなっている情報もあるのは注意が必要。
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三木義一, 日本の税金 新版

直球のタイトルだが、その看板に偽りなし。 日本の税金がどのような仕組みで成り立っているかが高い視点から解説されており、小手先の節税本などとは一線を画している。即座に役に立つ本ではないが、税の基本を学ぶ教科書としておすすめできる。
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加谷珪一, これからのお金持ちの教科書

シリーズ3作目は、10年後の未来予想図。前著よりさらに一般論寄りで、どこかで聞いたような話が多い。
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加谷珪一, 大金持ちの教科書

著者個人の体験や個人的な富裕層の知人の話題が中心の前著に比べると、どこかで聞いたような内容が増えたため、やや薄く感じる。とはいえ読みやすい本ではあるので、他のマネー本をあまり読んでいない人が手に取るのならば悪くない。
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加谷珪一, お金持ちの教科書

多くの富裕層と接してきたと語る著者の手による、お金持ちの実像。ブログに大幅な加筆修正をしたもの。 著者の体験と主観に頼った参考文献のない本だが、それらしく響く部分はある。
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「会社やめたいダンナ」の妻の会(著), ichida(漫画), ダンナが会社をやめたいと言いだしまして

表題通りの内容で、9例分をコミックエッセイ形式で。 それなりに成功している事例しかないのが残念。また、その成功例も脱サラ後の期間がまだ短い例ばかり。さすがに失敗例は取材しにくいのだろうけれど。
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ジェイコブ・ソール(著), 村井章子(訳), 帳簿の世界史

表題から帳簿の付け方の発展の歴史を想像して読み始めたが、予想に反して、いかに帳簿を用いた会計責任の実現に苦労してきたかの歴史書であった。複式帳簿が生まれた背景などを期待して読み始めると、肩透かしを食らうかもしれない。読み物としてみると教科書的なため、よほど欧米史に興味がないと退屈かもしれない。