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榎本まみ, 督促OL 修行日記

金融系のコールセンター勤務の著者による実録モノ。感情労働系のブラック職場でかなり生々しい話もあるのだが、笑って読めるのが著者の力量か。現場で鍛えられた会話術は勉強になる。
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別冊宝島編集部(編), 株のしくじり先生

ネット上で有名な投資家達10人の "しくじり" にスポットを当てた企画。全体的にリスク管理が甘い事例が多い。各人の自己分析では判断ミスを原因としていることが多いが、それ以前の問題としてそもそもリスクを取りすぎているように見える。
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清武英利, プライベートバンカー カネ守りと新富裕層

シンガポールを中心に繁栄するプライベートバンクを取り上げたドキュメンタリ。堂々と実名を挙げている点が印象的。プライベートバンカー、シンガポールへ移住する富裕層、国税庁の調査官など様々な立場からプライベートバンクを眺めており、個々のエピソードはどれも興味深いのだが、ぶつ切りの情報をただ並べただけにも感じてしまう。
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橘玲, 専業主婦は2億円損をする (期間限定 無料お試し版)

Kindle版が期間限定で無料となっていたので慌てて読んでみた。無料期間はすでに終了しており、リンク先は通常版となっている。著者自身もあとがきで述べている通り、幸福の「資本」論を主婦向けに焼き直した内容で、あまり新味はない。
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ティム・ブールキン(著), ニコラス・マンゴー(著), ジョン・ボリンジャー(序文), 森山文那生(訳), プロ・トレーダー マーケットで勝ち続ける16人の思考と技術

表題ともなっているプロ・トレーダー (原題はTraders at Work) とは、短期売買を中心とした専業トレーダーのことらしい。当然、テクニカル分析を武器にしている人々が中心となる。ほぼインタビュー集で、総括的な話は巻末に軽くまとめがある程度。インタビュー対象者をどのように選んだのかは不明だが、少なくとも現時点までマーケットで生き残っている点は共通している様子。マーケットからの脱落者との比較がない以上、生存者は再現性がある技術を持っているのかただのじゃんけん大会の優勝者な...
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安田二郎, すがやみつる, 一番わかりやすい株入門 コミック版

すがやみつるが児童マンガから実用書マンガや小説に軸足を移し始めた時期の作品。1985年の発行なので、ゲームセンターあらし完結から2年後にあたる。今読んで役に立つ情報があるわけではないが、当時の雰囲気を知るための歴史資料として読むと面白い。まだネット証券もなく、インデックスファンドも一般的ではないある意味牧歌的な時代の空気がよく伝わってくる。投資家に優しくない当時の税法も隔世の感がある。
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本多静六, 私の生活流儀

私の財産告白に続いてこちらも。資産運用を主題に据えた前書を補完する作品で、健康長寿法や暮らし方を扱っている。近代的な医学や栄養学と照らして正しいかは疑問なところもあるが、そのムリ・ムダのない生活スタイルは、資産の種銭を作る上で必ず役に立つだろう。
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ティモシー・フェリス(著), 田中じゅん(訳), 「週4時間」だけ働く。

かなり豪快なアウトソーシングにより、労働時間の削減を目指す方法論。かなりプライベート寄りな雑務までアウトソーシングしようという発想は自分にはないものだったため、強い刺激を受けた。実現のために必要な各種サイトが示されているのも良い。ただし、基本的に英語限定のサービス中心であるのと、現在では少し古くなっている情報もあるのは注意が必要。
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三木義一, 日本の税金 新版

直球のタイトルだが、その看板に偽りなし。日本の税金がどのような仕組みで成り立っているかが高い視点から解説されており、小手先の節税本などとは一線を画している。即座に役に立つ本ではないが、税の基本を学ぶ教科書としておすすめできる。
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加谷珪一, これからのお金持ちの教科書

シリーズ3作目は、10年後の未来予想図。前著よりさらに一般論寄りで、どこかで聞いたような話が多い。