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後田亨, 大江英樹, 生命保険の嘘 「安心料」はまやかしだ

いわゆる民間生命保険の不要論。著者は日本生命出身で、乗り合い保険代理店を経て現在は社団法人の代表。 この種の生命保険不要論に興味のある人ならば新しい情報は少ないかもしれない。それでも本としてはよくまとまっているので、一冊目には悪くない。少々強引なところがありながらも行動経済学的な解説で味付けしてあるのが類書との差別化ポイントか。
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磯田道史, 武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新

"金沢藩士猪山家文書" を読み解き、加賀藩の御算用者であった猪山家のお金の流れを見事に解明した仕事。 史学的な成果の大きさはもとより、読み物としても秀逸。2010年の映画化に至ったのも、この臨場感の高さによるところが大きいのだろう。
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加藤純子, 超高層マンション、暮らしてみれば……

児童文学作家がタワーマンションに住んだ記録をエッセイ形式で。あまり不動産業界に縁がある方でもなさそうなので、素直な居住者目線と見て良さそう。 本書が出版された2002年のさらに14年前に住みはじめたとのことなので、タワーマンションの最初期組にあたる。そのため、技術的なところは今では改善していそうな部分も多い。それでも、高層故の風の強さなどの本質的な問題は今でも参考になるだろう。
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鈴木みそ, ナナのリテラシー (3)

シリーズ完結編。唐突な終わりに驚きつつあとがきを読むと打ち切りとのこと。みそ吉先生の出版社化など未回収のネタが残っているのは残念。 今回の柱となっている表現問題への切り込みはさすが鈴木みそといったところ。娯楽作品として成立させながらも、問題から目をそらさずに論じている点が素晴らしい。
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チャールズ・エリス(著), 鹿毛雄二(訳), チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」

敗者のゲームのチャールズ・エリスの編纂する投資の名言集。 もちろんパッシブ投資寄りのものが多いが、中にはダグラス・ベルモアの様にややアクティブ寄りのものも含まれているのが興味深い。
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宝島社編集部(編), コワ~い不動産の話 2

コワ~い不動産の話の続編。 前作に引き続き良くも悪くも週刊誌的な内容なので、内容を自身で判断できる方はどうぞ。
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日向咲嗣, 家賃を2割下げる方法

家賃が下落傾向にある日本において、引っ越しと家賃減額請求を駆使して家賃を下げようというお話。 著者はあくまでもライターであり肝心な部分は又聞きの情報なので、過信は禁物。
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溝口敦, 詐欺の帝王

詐欺の帝王と呼ばれた本籘彰 (仮名) の学生時代からの遍歴が中心で、詐欺の具体的な手口の情報はあまりなし。90年代に隆盛を極めていたイベサーが自然にヤミ金や詐欺へと繋がっていく流れは実に興味深い。またその背景にある暴力団関係者との付き合いも、多分に週刊誌的な内容ながら読み物として楽しめる。
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チャールズ・エリス(著), 鹿毛雄二(訳), 敗者のゲーム 原著第6版

以前読んだ敗者のゲームの改訂版。もはや古典と言える名著であり、まともに資産運用を考えるのならば避けて通れない一冊。 旧版から一貫したメッセージとして長期計画の重要性やインデックス・ファンドの有利さが繰り返し説かれるが、そのどれもが頷ける内容。相変わらず翻訳が今ひとつなところだけがやや残念。
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ロバート・キヨサキ(著), シャロン・レクター(著), 白根美保子(訳), 金持ち父さん貧乏父さん

少し前のベストセラー本。読みやすさはさすがにベストセラーになるだけのことはあるが、フィクションをノンフィクションの様に書く姿勢には疑問を感じる。 マネー本として見るとあまり新しい発見はなく精神論寄りだが、自己啓発本としては確かに人気が出そうな内容。不動産投資に偏りすぎているのと、リスク管理にほとんど触れていない点には注意が必要。