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島居里至, 35歳3億円サラリーマンのホントに稼げる情報獲得術

自分はこうやって成功したという自慢話。主観的な内容ばかりなので、話半分に。 カジノでマーチンゲール法を使って勝ったという体験談を得意満々に語るエピソードが象徴的、と言えばわかってもらえるだろうか。
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笠虎崇, サラ金全滅 過払い金バブル狂乱

2010年6月の貸金業法改正にまつわるドキュメンタリー。 状況証拠を積み重ねているだけに過ぎないが、過払い金返還請求やグレーゾーン金利撤廃といった一連の施策が、増えすぎた弁護士や経営の苦しい銀行を救済するためのものであるという指摘はおそらく正しいのだろう。 アイフル出身の著者の考えるサラ金のあるべき姿は、やや懐古主義的に感じられるものの、一聴の価値がある。対面審査、対面融資、対面返済を条件に高金利を認めることで、多重債務者へのカウンセリング機能を持たせるという考え方は興味深い...
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湯浅誠, 日向咲嗣, 吉田猫次郎, 春日部蒼, 李尚昭, しんぐるまざあず・ふぉーらむ, 働けません。「働けません。」6つの “奥の手”

追い込まれて生活に困窮した際の対処方法をまとめた本。生活保護の受け方、失業保険の貰い方、住宅ローンの処理方法、法律補助の受け方、生活福祉資金の借り方など、いずれも教科書的な知識ではなく極めて実践的な内容。 いざという時もいくらでも対処方針があると知っておくことは精神衛生上、非常に良い。この種の方法は広まるにつれ対策が打たれるものも多そうだが、考え方の肝となる部分は古くならない。
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内藤忍, こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義

いわゆる普通のマネーリテラシ本。既にこの手の類書を複数読んでいる人が新たに得られる情報はあまりないが、トンデモ度は低いので一冊目としてはおすすめ。
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石川貴康, サラリーマンは自宅を買うな ゼロ年世代の「自宅を買わない生き方」

前半部分は一般的な持ち家のリスクを述べたものでまともな内容。頷ける部分も多い。 問題は後半の不動産投資を薦めている部分。本質的には持ち家と不動産投資は同じものであり賃借料を自分が払うか他人が払うかの違いだけだが、その一方を貶しながらもう一方を持ち上げているのは腑に落ちない。また前半部分との不整合に目を瞑っても、不動産投資のリスクや他の投資方法との比較が欠けており説得力がない。
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竹川美奈子, 投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方

比較的まっとうな資産運用本。 読みやすいしトンデモ度も低いが、それ以上ではない。独自の視点がほとんど無いため、資産運用本をある程度読んでいる人が読んでも新たに得られる情報は少ない。
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宮本弘之, お金持ちのお金はなぜなくならないの?

野村総研での金融コンサルの仕事を通じて出会ったお金持ちたちの生態を描いた一冊。 残念ながらお金持ちになる方法はスコープ外だが、彼らの金融資産ポートフォリオや財産への考え方は実に興味深い。
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岡崎昂裕, 自己破産の現場

著者は長年信販会社で債権管理・回収に携わっていた方。 クレジットの法的な問題や社会的な位置付けについては専門外と言うこともあり踏み込みが浅いが、債権管理の立場から見た実エピソードの数々は実に興味深い。
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きたみりゅうじ, フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

税務申告本なのだが、面倒な理論や建前は飛ばしてどうすれば得か損かだけに絞っているのが好感が持てる。また、どこは手を抜いて良いところかが明確になっているのもポイント。 表題はフリーランス向けになっているが、確定申告が必要な人なら誰でも読む価値がある本。
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門倉貴史, 雇用クライシス取材班, リストラされた100人 貧困の証言

派遣切りに遭った人々、内定を取り消された学生、リストラされた正社員、ワーキングプア、貧困ビジネス等の近年話題となっている事例のケーススタディが中心。週刊誌的な興味はそそられるが、それ以上の深い考察は感じられない。