book 法月綸太郎, 山口雅也, 有栖川有栖, 加納朋子, 西澤保彦, 恩田陸, 倉知淳, 若竹七海, 近藤史恵, 柴田よしき, 不条理な殺人 短編ミステリ10本を収めたアンソロジ。全体的に小粒な上、やや質のばらつきが大きい印象。 中では、法月綸太郎のトゥ・オブ・アスがベストか。 2016-06-16 book
book ハリイ・ケメルマン(著), 永井淳(訳), 深町眞理子(訳), 九マイルは遠すぎる 安楽椅子探偵ものの古典だが、実は読んだことがなかった。 表題作の出来が突出しているように感じる。翻訳は及第点。 2016-06-12 book
book 折原一, 倒錯の死角 201号室の女 折原一の倒錯三部作の一作目。 覗く男と覗かれる女の視点を切り替えながらの構成はダレさせず、最後までページをめくる手が止まらない。 巻末の袋とじは今ひとつ意図がわからない。この長編を立ち読みする人はそれほど多くないはず。 2016-05-20 book
book 歌野晶午, 葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午のミステリ作品。 ネタバレになるので詳細は控えるが、トリックの質は少々強引さを感じて今ひとつ。巻末の補遺に著者自ら説明をしているところをみると、強引さは意識してのものだったのかもしれない。なお、補遺自体がネタバレになっているので未読の人は注意が必要。 2016-05-09 book
book 伊坂幸太郎, アヒルと鴨のコインロッカー 文学のようなミステリのような不思議な作品。 綿密に組み上げられたプロットは見事の一言。文体は少々スノッブな感じで好みが分かれるかもしれない。 2016-04-30 book
book 東野圭吾, 十字屋敷のピエロ 東野圭吾の初期作品。少し前のミステリらしいミステリが心地よい。 トリックだけをみると今ひとつだが、ピエロの人形視点の語りというアイディアは今なお新しい。 2016-04-16 book
book 歌野晶午, 密室殺人ゲーム 、、のシリーズ3冊を一気読み。3部作の計画とのことだが、最新刊の密室殺人ゲーム・マニアックスは外伝的な位置づけのため未完。 何よりもネット上の殺人推理ゲームという設定が秀逸。各巻とも殺人のトリックは小粒だが、設定を活かした数々の仕掛けは見事。一見大長編に見えるが、ネット上での会話やチャット主体でテンポよく読めるのも良い。 2016-02-18 book
book 北村薫, 盤上の敵 今まであまり読んでこなかった北村薫を少し。 さすがにご都合主義が過ぎる部分があるのと、あまり読後感が良くないのは残念だが、ミステリとしての面白さは十分。 2016-01-10 book
book 麻耶雄嵩, 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 今更ながら麻耶雄嵩のデビュー作を。 この著者の作風がデビュー当初からのものであったことがよく分かる。本作もトリックを中心にツッコミどころがあり過ぎるが、麻耶雄嵩なので仕方がない。 2014-11-08 book