mystery

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橘玲, タックスヘイヴン Tax Haven

橘玲お得意の金融小説。租税回避ネタを中心に、ミステリ、ロマンス、アジア紀行と要素を詰め込みすぎている感はあるが、やはり一気に読ませる力がある。おすすめ。
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東野圭吾, 変身

ストーリーにはあまり意外性がないが、一人称視点での主人公の心理描写は見事。娯楽小説としては申し分ない。
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殊能将之, 黒い仏

石動戯作シリーズの一作で、美濃牛と鏡の中は日曜日の中間にあたる作品。 各種のレビューで賛否両論となっている理由がよく分かる。ミステリとして成立しているかも意見が分かれるところだろう。
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殊能将之, 鏡の中は日曜日

時を越えて何重にも入り組んだ構成と、それを生かしたトリックが見事。ミステリファンからはアンフェアという声が上がるのも理解できるが、丹念に読み返すと許容範囲に思える。
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殊能将之, 美濃牛

前作のとはだいぶ毛色が違い、王道のミステリー。舞台設定や登場人物の多さも横溝正史的。700ページ超の分厚い文庫本だが、一気に読ませるのはさすが。
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我孫子武丸, 弥勒の掌

ミステリとしての質は文句なく、構成もトリックも見事の一言に尽きる。ミステリの中ではやや薄めの本だが、この程度が適量に感じる。 この種の作品では仕方ないが、登場人物に今ひとつ感情移入できないのがやや読んでいて辛い。
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海野十三, 麻雀殺人事件

"麻雀" 殺人事件という表題だが、麻雀は添え物程度。海野十三が趣味の麻雀を少々強引に帆村荘六シリーズに取り込んだのだろう。 紙幅の制約もあり、トリックも推理も特別に魅力あるものではないが、麻雀ファンならば押さえておくべき作品か。
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麻耶雄嵩, 痾

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) の実質的な続編。といいつつも、繋がりはやや大人しめ。 相変わらず後味が悪い作品。麻耶雄嵩らしい豪快な仕掛けから来るカタルシスはあるものの、やはり腑に落ちない部分が多い。文章としては前作よりやや読みやすくなっているように感じる。
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麻耶雄嵩, 神様ゲーム

児童向けレーベルのミステリーランドにも関わらず麻耶雄嵩全開なところが素晴らしい。 内容は子供向けではなく、オチも子供に理解できるものとは思えない。麻耶雄嵩ファンの大人向けとしては佳作。
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麻耶雄嵩, 夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)

700ページあまりの分厚い文庫だが一気に読んでしまった。 ミステリ作品 (本格ミステリの人からは認められないかもしれないが) なのでネタバレは書かないが、何とも後味の悪い話。衝撃的な結末はあるものの、残された謎も多いあたりは麻耶雄嵩らしい。