mystery

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明石散人, 謎ジパング

日本史ミステリ謎解き本。 ネタは邪馬台国から桃太郎まで幅広いが、"失われた大四元" として麻雀も取り上げられている。馬吊から看虎、三章、扯五章を経て紙牌に至る麻雀成立の定説から見ると与太話に過ぎないが (巻末の参考文献を見ても、著者が麻雀の歴史を本格的に調べたとは考えにくい) 、読み物としては面白い。
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蒼井上鷹, 4ページミステリー

ミステリーというよりはホラーの様な作品が多い。また、4ページという体裁に縛られてやや消化不良となっている作品も多い。それでも、手軽に読める4ページという長さで一冊分書き上げているのは通勤の友としては嬉しい。
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我孫子武丸, 小説たけまる増刊号

雑誌風の装丁という遊び心はさすが我孫子武丸といったところ。 内容はホラーあり、ミステリありの短編集で飽きさせない。また、さりげなく挟み込まれている "叙述トリック試論" が妙に質が高い。
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麻耶雄嵩, 螢

古典的な嵐の山荘モノのミステリ。 ネタバレになるので内容は書かないが見事にやられた。大ネタの一つは読みながら違和感があったので早い段階で気付いていたが (今思えばそれも作者の意図通りだろう) 、他の大ネタは全く予想外の方向から来た。
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麻耶雄嵩, 鴉

麻耶雄嵩の本を読むのは初めて。 ちょっとクセのある登場人物の名前など少し読みにくい箇所はあるが、文庫500頁超を一気に読ませるだけの魅力はある。地図にない閉じた村という設定の非日常性にはやはり引き込まれる。その舞台装置を駆使したトリックはカタルシスも十分。
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我孫子武丸, 殺戮にいたる病

実は全然読んだことのない ("かまいたちの夜" は一度だけプレイしたけど) 我孫子武丸の代表作とのことで読んでみたが、気持ちよく騙され、最初に戻っての二度目の読書を楽しんだ。 あまりミステリには詳しくないが、今はこの種の作品がトレンドなのだろうか。
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筒井康隆, ロートレック荘事件

あまり警戒せずに読み進めていたら、気持ちいいくらいに騙されていた。 何を書いてもネタバレになるのでかけないが、普段ミステリを読まない人でも十分に楽しめるのでぜひ手にとって欲しい。
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赤城毅, 書物迷宮

書物狩人の続編。 相変わらず少し説明的すぎるきらいがあるが、歴史的事実と虚構の微妙なバランスはお見事。
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赤城毅, 書物狩人

古書というものの中には、国家や宗教に大きな影響を与えかねないような価値を持つものが多数あるわけで、そこを主題に据えたミステリ。 価値ある古書をどこからともなく入手する書物狩人 (ル・シャスール) というヒーロー象は古書好きにはたまらない。喜国雅彦先生も帯でそのようなことを述べている :-) 娯楽小説としては申し分ない一冊。
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アントニイ・バークリー, 高橋泰邦(訳), 毒入りチョコレート事件

たまには古典ミステリでも読んでみる。 少々訳が古いので読みにくいところはあるが、内容は文句なし。一つの事件に対して6人が各様の推理を見せる構成が見事。