sociology

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pha, ニートの歩き方 お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ここまで行動力がある人物がニートを自称するのは少々マーケテイングが行き過ぎている様に思う。ニートというよりは高等遊民といったところか。読み物としては抜群に面白い。思想面と実用面の両方が充実しており、こんな生き方も良いかと思わせてくれる。もちろん、著者並の異常な行動力が必要なのだけれど。
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ジョエル・ベスト(著), 林大(訳), 統計はこうしてウソをつく だまされないための統計学入門

統計リテラシー本だが、統計学よりも社会学寄りの内容。統計学の細かな処理よりも、様々な統計が生まれる背景やそれが誤解される過程に重きを置いている。実例も豊富で読みやすい。特に統計が引用される過程でその意味の変化や不適切な比較が生まれるくだりは既視感がある。
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ジェイムズ・J・ボイル(著), 大島直子(訳), 戦慄のカルト集団 11の狂気教団が引き起こした衝撃の殺戮劇

米国のカルトの事例集。日本では馴染みのないカルトが多く、また多数の事例が淡々と並べられているだけで個々の人物を深く描いているわけでもないので、読み物としては少々退屈。それでも、これだけの件数をまとめて読むとカルトの成り立ちや行動原理に類似したものが見つけられるのも事実。
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赤田祐一, ばるぼら, 消されたマンガ

様々な理由で封印された作品の年代別カタログ。末尾には関係者のインタビューや年表も。封印された理由は様々で、特に深い考察や強い主張はなし。あくまでもカタログとして見るべき本。
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山本譲司, 累犯障害者

知的障害者やろうあ者など、その環境故に累犯者となっている事例を追ったルポタージュ作品。おそらく一部の関係者以外は存在も知らなかった問題をえぐり出した点は見事。
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筒井哲也, 予告犯 (2) (3)

前巻に引き続き、一気に読んでしまった。まだまだ引っ張れそうな作品を潔く締める構成が見事。最近のダラダラと続くマンガには見習って欲しい。
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マルク・レビンソン(著), 村井章子(訳), コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった

現在では海運を中心に広く利用されグローバル・サプライチェーンを支えている貨物コンテナが世界を席巻するまでの流れを、実質的な発明者であるマルコム・マクリーンを中心に描いたもの。発明から普及までの正の部分だけでなく、コンテナ普及の抵抗勢力である労働組合や当局との闘いなどの負の部分が丹念に取り上げられているのも興味深い。企業の経営者が書評で絶賛するのがよく分かる。おすすめ。
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吾妻ひでお, 失踪日記2 アル中病棟

失踪日記の続編。ギャグマンガ仕立てとなっているので気楽に読んでしまうが、立ち止まって考えると非常に重い内容であることに気付く。ドキュメンタリとしてもマンガとしても見事な出来。おすすめ。
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小池和男, 日本産業社会の「神話」 経済自虐史観をただす

日本は集団主義の国、日本人は会社人間、長時間労働が競争力を強化、成長は政府のお陰、といった当然の前提のように思われている事項への反論。虚心にデータを眺めることで、新たな事実が見えてくる。特に興味深いのは、企業内の査定方法の日米比較。日本は独自の慣行から海外に例を見ない年功賃金を生み出したという説が唱えられることがあるが、関連研究を丹念に追っていくと、事はそう単純ではないことが見えてくる。
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タイラー・ハミルトン(著), ダニエル・コイル(著), 児島修(訳), シークレット・レース ツール・ド・フランスの知られざる内幕

元トップ選手による自転車界のドーピング暴露本。当時の自転車界にいかにドーピングが蔓延していたかがよく分かる。単なる暴露本としてだけではなく、タイラー・ハミルトンの半生記としても非常に良質なものに仕上がっている。